参政党の差別的な主張に対してアイ女性会議のメンバーらが抗議の行動＝７月16日、ＪＲ元町駅前

　先の参院選で、「日本人ファースト」を掲げて外国人差別を煽る参政党の主張をはじめ、選挙期間中に「迷惑外国人」や「外国人は優遇されている」など何の根拠もない言説を振りまくなど、他の政党も排外主義を煽って支持を得ようとする状況が起きた。
　移住連など各種人権保護団体は、極めて危険な風潮だとして７月８日に抗議の緊急共同声明を出したが、アイ女性会議ひょうごもこの声明に呼応する形で、７月15、16日の両日、ＪＲ元町駅前で抗議のスタンディングを行った。
　スタンディングでは、「＃差別に投票しない」や「外国人優遇はウソ」などの抗議のパネルに加え、参政党の神谷宗幣代表が演説の中で「出産育児を女性のキャリアの価値にしたい」など、女性差別なども肯定する発言を繰り返していることから、「参政党神谷代表の発言に抗議する緊急アクション」の横幕も掲げた。
　参院選の最中、駅前を通る人たちの中にはじっくりとパネルの文字を見ていく姿が多くみられた。「ありがとう」と声をかけに来る人や、英語や韓国語で書いたパネルを見て笑顔で賛同の意を示す外国の方も多かった。なかには、「自分は参政党の支持者だ」という人と抗議行動をめぐってじっくり対話する場面もあった。