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韓国からゲスト招き交流
再開したアジア労働者交流集会

2025/06/25
韓国で争議中のカワサキ・モータースの労組の仲間にエールをおくる集会参加者=6月25日、神戸市灘区・神戸学生青年センター

 コロナ禍でここ数年開催が見送られてきた「アジア労働者交流集会in神戸」が6月25日、韓国からのゲストを招き久しぶりに神戸市灘区内で開催された。
 今回のゲストは、チョ・ナムスさん。韓国で今年の3月まで「現場実践社会変革労働者戦線(略称・労働者戦線)」の執行委員長を務めてきた。「労働者戦線」は、政党ではなく主に労働組合に基盤を置いた先進的活動家の闘争組織と説明。
 チョさんは1980年の光州蜂起の時はまだ中学生だったが、その後の自らの活動の経緯や社会主義に対する立場や考え方を紹介しながら、尹錫悦の12・3非常戒厳(クーデター)、大統領選について報告。とくに大統領弾劾を求めるペンライト・デモの20%が20代の若者の登場だったのは初めての経験だったと強調した。
 ただ、大統領選の結果は、与党「国民の力」の分裂のなかで予想された圧倒的勝利とはならなかった。これは韓国社会の全般的な保守化・右傾化を示すものであり、逆に野党、とくに進歩陣営(「共に民主党」ではない)が、「国民の力」との明確な政治的差別化を図ることができなかったからだという。
 その韓国社会の右傾化のなかで労働運動と民衆運動の衰退をはね返すのが韓国労働運動の課題であり、当面、労働組合の組織率( 2 0 2 3 年で14・2%と推計)を最大限引き上げること、労働関連の諸悪法(労組への損害賠償など)を撤廃し、完全な労働三権を確立することが急務だと述べた。なお、この日は20余人が参加し、集会の最後にフィリピンに進出したカワサキ・モータースと賃金引き上げを求めてストライキで闘うカワサキ労組へのエールを送った。
(門永)