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神戸空襲80年 第21回戦跡ウォークに100人
神戸空襲を記録する会が実施

2025/06/01
炎と熱風に追われて逃げこんだ人たち500人が犠牲になった大輪田橋を訪れて説明を聞いた=6月1日、神戸市兵庫区

 神戸大空襲から80年となる今年、神戸空襲を記録する会は第21回戦跡ウォークを6月1日、空襲で1250人が亡くなったとされる兵庫区内で実施し、スタッフを含めた約100人が戦争の傷痕が残る区内のスポットを巡った。
 1945年の神戸空襲では7千人以上が犠牲となったとされており、3月17日、5月11日、6月5日の大空襲がとくに被害が大きく、神戸の市街地全土は焼け野原となった。兵庫区などは306機のB29による3月17日の大空襲で大きな被害を受けた。
 今回の戦跡ウォークでは、初めて参加者は5つのグループに分かれ、2年前から「記録する会」が開いてきた戦跡ボランティアガイド養成講座で学んできたボランティアの人たちが5つのグループのガイド役をそれぞれ複数で担うという画期的な取り組みとなった。
 2時間半あまりのウォークで巡った先は、兵庫図書館内に設けられた戦災記念資料室を皮切りに、空襲のため電話局で殉職した5人の女性職員の慰霊碑がある柳原天神社、炎と熱風に追われ逃げ込んだ橋の上と下で500人以上が亡くなった大輪田橋、毎年3月17日には空襲犠牲者合同慰霊祭が開かれ、神戸空襲戦没者慰霊碑などがある薬仙寺など8カ所。過去の戦争の実相を知り、戦争の悲惨さに思いを馳せた。
 なかには小学2年生の双子を連れて子どもにも神戸空襲のことを知ってもらおうと参加した母親もいた。
 神戸空襲を記録する会は、戦後80年、神戸空襲80年という歴史の節目にあたり、7月には記念書籍の出版、8月にはシンポジウムの開催、11月には大和田橋の下を流れる兵庫運河のクルーズなどを計画している。