新社会兵庫ナウ

水脈(2025年6月25日号)

2025/06/25
 西田昌司自民・参院議員が先月、沖縄の神道政治連盟や日本会議などが主催するシンポジウムで講演し、「戦後の歴史教育はでたらめ。ひめゆりの塔の説明には『日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆり隊が死ぬことになった。そしてアメリカが入ってきて沖縄が解放された』というような文脈で書いてある。歴史を書き換えられると、こういうことになる。地上戦の解釈を含めて、かなりむちゃくちゃな教育のされ方をしている。自分たちが納得できる歴史を作らないと」などと語った▼ 一旦謝罪・撤回したものの、「戦後の歴史教育はでたらめ、歴史の書き換えだ」とする考え方は変わらない。その後出版された月刊誌に「事実を語った」と、寄稿している▼自分たちが納得できる歴史とは何か。西田発言を擁護する参政党は、自虐史観が問題だとするが、加害、被害の事実から目をそらさず語り継いできた人々の声に戦争の実相がある。その声に背を向け続けた政府の責任を厳しく問わねばならない。来る参議院選挙は、戦争する国へと軍備拡大を進める政権に対し、「武力で平和はつくれない、くらし・いのちが一番」を追求する私たちのたたかいだ。新社会党が推薦する候補者全員の必勝をめざそう。