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阪神大震災から3 0 年 震災時の活動を振り返る
神戸地区労がメーデー

2025/04/27
阪神・淡路大震災から30年を機に震災と労働組合の活動を振り返ったメーデー=4月27日、神戸市

 神戸地区労主催の「阪神大震災から30年 震災と労働組合の活動を振り返るメーデー」が4月27日、神戸市中央区の兵庫県学校厚生会館で約50人が参加して開かれた。
 はじめに阪神・淡路大震災直後の様子を伝えるテレビ映像を観たあと、震災後に取り組まれた様々な活動が報告された。神戸ワーカーズユニオンの木村文貴子書記長は震災直後の「労働相談」について、「不安の中で始めた労働相談活動だが、労働者に寄り添い、解決の手立てを探す中で、解雇や雇用保険の問題を可視化させ、労働者のライフラインをつないでいった」と報告。小林るみ子さん(前神戸市議)からは「仮設住宅労働実態調査」について、あわはら富夫神戸市議からは「被災者の公的援助法」実現にむけた取り組みがそれぞれ報告された。被災地を応援しようと20回まで取り組まれた「被災地メーデー」の報告も行われた。
 休憩をはさみ、神戸ワーカーズユニオン・ろっこう医生協分会の仲間が、災害時に役立つ「応急手当の方法」を新聞紙やバンダナを使って紹介。参加者も楽しく取り組んだ。後半は全港湾神戸支部、兵庫県職労神戸支部、社保労連兵庫支部の3つの労働組合がそれぞれ震災後に労働組合として取り組んだ活動を報告。「震災過労死の仲間の公務災害認定の取り組み」など、災害時の労働者の健康問題について改めて考えさせられた事例もあった。
 会場にはこれらの取り組みを経験していない参加者もいたが、次世代へ繋いでいくことの大切さを学んだ集会となった。
(石上)