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「ペンライトが照らす韓国の未来」
尹元大統領の退陣運動の講演
統一マダン神戸プレイベント

2025/04/27
 朝鮮の平和的統一とヘイトや差別のない社会をめざして始まった統一マダン神戸が今年28回目を迎える。その統一マダンのプレイベントが4月27日、兵庫区文化センターで開かれ、韓統連(在日韓国民主統一連合)の李俊一(イ・チュニル)事務長が「ペンライトが照らす韓国の未来」と題して講演した。
 韓国憲法裁判所は4月4日、昨年12月3日に尹錫悦大統領が突如宣布した「非常戒厳」を、憲法と民主主義を否定した重大な犯罪として国会の弾劾請求を認め、尹大統領を罷免した。
 判決をリアルタイムで注視していた李俊一さんは判決を振り返りながら、憲法裁が尹元大統領の詭弁をことごとく退け、違法行為を明らかにしたことを紹介。同時に憲法裁による大統領の罷免が、民衆による大統領退陣運動の拡がりと結束の結果だったことを強調した。とくに今回の退陣運動のなかでは、従来の民衆歌謡にかわりKポップが登場、また〝推しのペンライト「光の革命」.に見られた差別やヘイトに苦しめられていた10代、20代、30代の若い女性たちが運動の主体に登場したことなどの特徴が見られるとして、韓国における民主主義の運動を一段高みに押し上げたと評価した。
 さらに、朝鮮半島の統一の時代を切り開く統一マダンの運動について、韓国国会議員の中に「祖国統一」を掲げる議員がいないような状況下で、韓米日の軍事同盟の解消を主張し、統一の灯をともし続けるのがマダンの運動であり、在日同胞の希望だと強調した。(門永)