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民主主義と人権を取り戻そう 
知事は責任取り辞職を 3.22県民大会

2025/03/22
集会後は「斎藤知事は事実を認めて謝罪せよ」「知事は責任を取れ」などのコールでデモ行進=3月22日、神戸市中央区(写真上)、メリケンパークの「県民大会」には約600人が参加した=神戸市中央区(写真下)

 斎藤兵庫県知事をめぐる疑惑告発文書問題で、県議会百条委員会が3月4日、パワハラについての一定の事実を認め、公益通報者保護法違反の可能性を指摘したことに続き、19 日には県自らが設置した第三者委員会が、知事のパワハラを事実認定し、「告発者捜し」を公益通報者保護法違反、告発者への懲戒処分は違法で無効と厳しく批判する調査結果を公表した。しかし、斉藤知事は、百条委員会の報告に対して「一つの見解」として無視する姿勢を示し、第三者委員会報告に対しては、初めてパワハラを認めて「謝罪」しながらも、あくまで、「これまでの対応は間違っていない、告発者探しは適切だった」との主張は変えず、辞任は否定した。
 こうした中、県政の正常化を求める市民団体が、3月22日、神戸市中央区のメリケンパークで「民主主義と人権を取り戻す兵庫県民大会」を開き、約600人が参加した。
 集会では冒頭、この問題で亡くなった3人に黙祷を捧げた後、主催の実行委員会代表の西信夫さん( 市民デモH Y O GO)があいさつ。昨年7月の告発者の自死、不当・不正な知事選挙で民主主義の危機を感じ、選管への選挙無効の申し入れや、1800人が集まった「10・22異議あり・真相究明集会」などに取り組んできた経過を報告しながら、「民主主義と人権を取り戻し、兵庫県を立て直そう」と訴えた。
 その後、「斎藤県政」を問う県下各地の団体や地域の運動からのアピールが続いた。その中では、知事を背任容疑で告発したり、第三者委員会に関する情報公開請求をした2つの市民オンブズからの報告や、アイ女性会議・川辺比呂子共同代表からの、知事の辞職、告発者の処分の撤回・名誉回復を求める訴えと、社会の分断を許さない取り組みの呼びかけがあった。県会議員団・議員からは、ひょうご県民連合、共産党県議団、丸尾まき県議からのメッセージが紹介された。
 集会は最後に、①斎藤知事は百条委員会・第三者委員会の報告を受け入れ、自ら責任をとること、②元県民局長の処分の撤回と名誉回復を行うこと、③ 民主主義を破壊する「デマと2馬力選挙」の真相究明を求めることを求めるとともに、思いを同じくする多くの人たちと手をつなぎ、兵庫に民主主義と人権を取り戻そうと宣言する「大会宣言」を採択して閉会した。
 集会後、「斉藤知事は責任を取れ」「兵庫に人権と民主主義を取り戻そう」などと訴えながらデモ行進した。
(岡崎義徳)