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ひょうごユニオン第23回定期総会 コロナ禍 労働組合の真価が問われる ひょうごユニオンが定期総会

2020/07/21
岡崎進委員長は「つながる」をキーワードに仲間とつながり組織しユニオンを強化しようと訴えた=6月27日、神戸市勤労会館
 県内の7つの地域ユニオンなどでつくるひょうごユニオン(岡崎進委員長)は6月27日、神戸市勤労会館で第23回定期総会を開いた。昨年10月に姫路で開催されたコミュニティ・ユニオン全国交流集会の取り組みをはじめ、各地域ユニオンの闘いや活動を報告し合って昨年度の活動を振り返るとともに、3月6日から始めたコロナ関連のホットラインで身近に感じ取ったコロナ禍による深刻な雇用・労働情勢に向き合い、働くものの命と暮らしを守る労働運動の強化を担おうとの決意を新たにした。
 コロナ感染対策として出席者数を絞っての開催となった総会では、冒頭、岡崎委員長があいさつ。全国交流集会のほか、全日建関西生コン支部への弾圧を許さない闘いへの連帯、3月からのコロナ関連のホットラインなど共闘で取り組んだ3つの主要な取り組みに触れながら、この間の運動のキーワードは「つながる」だと提起。「コロナ不況」という情勢に直面するなか、今後は「つながる」ことを意識し、仲間を組織してユニオンを強く大きくしていくことが自分たちの課題だと訴えた。
 その後、小西純一郎事務局長らによる議案の提案が行われ、質疑・討論に入った。
 討論では、ひょうごユニオンに結集する7つの地域ユニオンから、武庫川ユニオン、但馬ユニオン、あかし地域ユニオン、神戸ワーカーズユニオン、ユニオンあしや、姫路ユニオン、はりまユニオンの順に、それぞれの闘いや活動を報告する発言がつづき、総会はあらためて日常の活動を交流し、お互いの奮闘を確認し合う場となった。
 コロナに便乗したり、それを理由とした解雇攻撃との闘い(派遣会社、タクシー会社)。また、日々の多くの不当解雇攻撃との裁判闘争を含めた闘い(運輸業、病院など)。県労働委員会への申し立てを含むパワハラ、不当労働行為との闘い(学校法人)。さらに、職場分会による非正規労働者の待遇改善の取り組み(医療関係)や組合員を拡大した学校職場での会計年度任用職員問題への取り組み。多くの奮闘の報告と支援要請が相次いだ。
 総会は最後に、「コロナリストラが続く中、一方で問われているのは労働組合の姿勢。あらゆる労働者の生活・権利破壊の実情をとらえ、支援強化をしていかねばならない」などとうたった「総会宣言」を採択し、「団結がんばろう」で閉会した。