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宍粟で「戦雲」の上映会
九条の会・宍粟が主催

2025/02/02
三上智恵監督の「戦雲」上映会には満席となる参加者があり、南西諸島の軍事要塞化をめぐる攻防を観た=2月2日、宍粟市

 九条の会・宍粟の主催による、三上智恵監督の「戦雲」上映会が2月2日、宍粟防災センター・シアターで満席になる中、開かれた。
 沖縄・南西諸島で「国防上の要衝」の名のもと、なりふり構わず暴走する日米両政府。その島々で抗い続ける人たち。苦しい状況にもかかわらず、国策に抵抗し、声を上げる人々。参加者は、映画から伝わるそうした芯の通った人々の生き方に心を打たれた。
 また、全国の空港・港湾の軍事拠点化・兵站基地化が進む現状に対し、「圧殺されるのは沖縄の声だけではない」との映画の提起に気付かされた視聴者が多かった。
 それは、アンケートの感想の中から読み取ることができる。「自分事として捉えられていなかったが、人々の苦しむ姿や不安な気持ちを聞き、はっと気づいた」、「きちんと事実を知らず恥ずかしく感じた。正しい情報を受け入れ、しっかり考えなければ……」等々。
 上映会の終わりには主催者から、「迫りくる戦争の脅威や改憲の動きに対し、継続した地道な実践行動の積み上げで対峙しよう」と今後への決意が述べられた。
 (K・S)