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阪神・淡路大震災から30年
“追悼・連帯・抗議”の街頭行動
あわはら富夫神戸市議らがマイクアピール

2025/01/17
大震災から30年の節目で開催を終えることになった“追悼・連帯・抗議”のスタンディング=1月17日、神戸市役所前

 1月17日、6434人が犠牲になった阪神・淡路大震災から30年を迎えた。被災地ではさまざまな追悼行事が行われ、神戸市中央区の東遊園地では「1・17のつどい」が開かれ、30年という節目の年でもあり例年以上に多くの人が参加した。
 こうした行事の傍らで、〝震災弱者.を置き去りにするような神戸市の復興行政を経験し、批判してきた市民運動にかかわる人々が17日昼、神戸市役所前で〝追悼・連帯・抗議.のスタンディング行動を行った。
 スタンディング行動としては3年目だが、震災の翌年から同所で、兵庫県被災者連絡会の河村宗治郎会長(故人)らがつくった実行委員会の主催で27年間続け、参加者の高齢化などもあって202 2 年で開催を終えた「1・17追悼・連帯・抗議の集い」を継承するものだ。実行委員会の有志でスタンディング行動を呼びかけてきた。
 この日、あわはら富夫神戸市議がまずマイクを握り、震災当時の被災地や被災者の運動をふり返り、被災者自らが立ち上がり国会議員と共に成立させた被災者生活再建支援法の意義について触れ、出発時からは改善はされたものの、その後の自然災害の実情からはさらなる拡充が求められていることを強く訴えた。
 その後は、小林るみ子元神戸市議をはじめ、被災地・被災者の運動に関わってきて人たちが次々とマイクリレーで思いを訴えた。
 そして、震災から30年という節目をもって、このスタンディング行動も終わりとすることを確認して散会した。