毎月13日の「名谷憲法アクション」でマイクアピール=神戸市・須磨区 憲法を生かす須磨区の会では2022年8月から、毎月13日を「名谷憲法アクション」として、名谷の街頭でチラシを配布しマイクで訴える宣伝行動をしている。 なぜ13日に行うことにしたのか。 それは、日本国憲法第13条が日本国憲法の土台だと考えるから。「すべて国民は個人として尊重される」―この条文が私は大好きだ。 日本国憲法の3本柱の1つ目、「基本的人権の尊重」。それは、個人を尊重するからどんな人の基本的人権も尊重することになる。 2つ目。「国民主権」は、個人を尊重するから一人一人の政治に対する考え方を尊重する。自分たちのことは自分たちで決める。一人一人が政治の主人公だ。 3つ目。「平和主義(戦争放棄)」は、個人を尊重するためには平和であることが絶対条件だ。人間を「数」としてしかとらえない軍隊や戦争とは相容れない。 名谷駅の周辺には高校、専門学校がいくつかある。若い人たちに憲法のことを知ってほしいという思いで、下校時刻に合うように4時から5時までとしているが、季節や月によっては人通りの多い時間帯に変更もしている。 憲法と私たちの暮らしは隅々までつながっている。25条に「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあるのに、政府は能登半島地震の被災者たちを切り捨てている。マイナ保険証も、介護保険改悪も、コロナ対応も、政府のしていることは憲法違反ではないだろうか。 「日本国憲法はすばらしい」。小さな声だが、そんなことを今年も街に出て訴え続けたい。
(佐野みさ子)
毎年の写真展開催に注力
憲法を生かす北区の会
憲法を生かす北区の会は、スタンディング行動、憲法カフェや写真展の開催などを主な活動として取り組んでいる。
学習会や行動の報告、集会の案内などを載せたニュース「カツケンひろば」は、82号を数えた。発行は不定期の年4回ほどで、約200人に郵送や手配りで渡している。
会費は設けず、1年に1、2回の任意カンパで運営をしている。みなさんにご協力をいただいている八朔の売り上げも、貴重な財源となっている。
北区の会が特に力を入れているのが写真展の開催だ。新社会党が掲げる「平和・人権・環境」をメインに、毎年テーマを変えながらこれまで8回の写真展を開いてきた。昨年は、一日も早い停戦が望まれるウクライナの写真展を行った。3千枚のチラシを用意し、新社会党員や新聞読者、集会参加者への配布以外にも、近隣の施設や職場、行きつけの店などを回りチラシを置いてもらう取り組みを続けてきた。その積み重ねで、この写真展が地域の中に一定程度定着してきたと感じている。今回は例年より多い500人を超える来場者があり、ウクライナ戦争への関心の高さが窺われた。
今後の課題は、憲法を生かす北区の会の活動により広く、より多くの人に参加してもらうことだ。そのために、北区の会の取り組みの見える化とそれぞれの人との繋がりを大事にしながら、これからも活動していきたいと思う。
毎月13日に「憲法アクション」
憲法を生かす須磨区の会
憲法を生かす須磨区の会では2022年8月から、毎月13日を「名谷憲法アクション」として、名谷の街頭でチラシを配布しマイクで訴える宣伝行動をしている。
なぜ13日に行うことにしたのか。
それは、日本国憲法第13条が日本国憲法の土台だと考えるから。「すべて国民は個人として尊重される」―この条文が私は大好きだ。
日本国憲法の3本柱の1つ目、「基本的人権の尊重」。それは、個人を尊重するからどんな人の基本的人権も尊重することになる。
2つ目。「国民主権」は、個人を尊重するから一人一人の政治に対する考え方を尊重する。自分たちのことは自分たちで決める。一人一人が政治の主人公だ。
3つ目。「平和主義(戦争放棄)」は、個人を尊重するためには平和であることが絶対条件だ。人間を「数」としてしかとらえない軍隊や戦争とは相容れない。
名谷駅の周辺には高校、専門学校がいくつかある。若い人たちに憲法のことを知ってほしいという思いで、下校時刻に合うように4時から5時までとしているが、季節や月によっては人通りの多い時間帯に変更もしている。
憲法と私たちの暮らしは隅々までつながっている。25条に「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあるのに、政府は能登半島地震の被災者たちを切り捨てている。マイナ保険証も、介護保険改悪も、コロナ対応も、政府のしていることは憲法違反ではないだろうか。
「日本国憲法はすばらしい」。小さな声だが、そんなことを今年も街に出て訴え続けたい。
(佐野みさ子)
学習会・街頭行動・憲法カフェ
憲法を生かす会・東灘
憲法を生かす会・東灘は、2014年6月に東灘地域にも「憲法9条を守る」運動を広めていこうと区民を中心に結成した。今年11年目とまだ歴史は浅いが、毎月の例会、学習会、街頭行動、年2回の憲法カフェの開催、年3回の「憲法だより」の発行を継続してきている。
街頭行動は、「9条を守ろう、軍拡NO!」を中心に訴えてきているが、一昨年のロシアのウクライナ侵攻をキッカケに「NO WAR」の思いから一般市民の参加が続いている。その方からとても元気をもらっている。昨年1〜3月の街頭行動では能登半島地震被災者への寄付を「防衛費増大ではなく、税金は被災者に!」と募った。多くの方からの募金が集まり神戸新聞社へ届けた。
憲法カフェは昨年9月に第10回を「マイナ保険証の問題点は?」をテーマに開催。参加者が知りたいこと、いま問題になっていること、伝えたいこと等をテーマに取り組んできた。毎回20〜30人の参加者があり、「次も参加したい」との声を多くもらっている。今後も年2回の開催を地道に続け、地域に根ざす取り組みとして拡げていきたい。
ニュース「憲法だより」は1月にNO17を発行。①政治、②身近な生活問題、③戦争を語り継ぐ戦争体験記を掲載しているが、読んでもらえる内容にとこだわって作成している。地域の人を中心に約200部を郵送と手配りで配布している。
今後の課題は、会員の拡大、街頭行動・憲法カフェへの参加者を増やしていくこと。どうすればいいかの答えはなかなか出てこないが、前向きに取り組んでいきたい。
毎秋に「平和を考えるつどい」
平和憲法を守る高砂市民の会
大江健三郎さんたちが「九条の会」を立ち上げた1年半後、その呼びかけに呼応する形で、「広範な市民団体と連帯して日本国憲法の改悪を阻止し、憲法9条を守る活動を行う」を目的に掲げ、「平和憲法を守る高砂市民の会」が約100人の参加で発足。来年で20年になる。
月1回定例の世話人会議を持って当面の活動を協議・運営している。平常活動としては、会報『憲法を守る市民の会』を隔月発行し会員に郵送や手配りで届けている。憲法の学習と県下各地で護憲活動を続ける仲間の活動の報告等を内容としている。
また、市民向けの宣伝ビラとして朝刊『9条を守ろう』を月1回発行し、駅頭配布や近隣でポスティングしている。ただ、この朝刊朝ビラは、かつて3カ所の駅頭で毎月1回、朝に配布していたが、活動できる世話人が減り、今は休止に至っている。しかし、会員への配布とポスティングとで発行は続けている。
行事としているのが定期総会とその関連行事としての講演会やビデオの上映。また秋には「平和を考えるつどい」の名で講演会、ビデオ上映、フィールドワークなどを行っている。コロナ禍後の最近は、講演会を避けてDVDの上映が主になっている。
年会費千円で印刷費、通信費、会場費、行事費などに充てているが、会員の高齢化が進み、会員数も50余人にまで減り、街頭に出ての署名活動やアピール行動などの積極的な活動ができず、活動はやや停滞気味なのが現状だ。