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ひょうごミュージアム
ひょうご碑物語『大納言小豆発祥之地碑(丹波市春日町)』
2020/07/21
高級和菓子の原料として重宝される「大納言小豆」の発祥の地を示す碑が丹波氏春日町の県道沿いに立つ
山の芋、栗、黒豆、ぼたん鍋に地酒……。うまいもんいっぱいの丹波路にあって、忘れてならないのが丹波大納言小豆。
国領温泉に近い春日町東中地区が希少ブランド小豆の産地で、県道沿いに「大納言小豆発祥地」の記念石碑が建てられている。
歴史は古く、1705(宝永2)年に藩主青山忠重が、東中村の優秀な小豆の精選種一石を庄屋に上納させ、さらに精選したものを5代将軍徳川綱吉に献上したところ、幕府の評判になった。綱吉はこの中からさらに粒を選んで朝廷に献上し、朝廷でも賞賛されたことから「大納言小豆」と称されるようになった
なお、「大納言小豆」という名称の由来は、煮ても腹割れしにくく、そのことを「殿中で抜刀しても切腹を命じられない大納言」になぞらえ呼ばれるようになったからだという。
現在の生産者は1200人。生産量は約300トン。
表皮が薄く、大粒で煮ても崩れず、光沢があって甘みがあることから、大半は高級和菓子の原料として出荷されている。地元に残るのは1割ほど。
(鍋島)
【メモ】丹波市春日町東中。舞鶴自動車道・春日インターから69号線を南へ車で10分。
※アイコンクリックでデータをご覧ください。
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国領温泉に近い春日町東中地区が希少ブランド小豆の産地で、県道沿いに「大納言小豆発祥地」の記念石碑が建てられている。
歴史は古く、1705(宝永2)年に藩主青山忠重が、東中村の優秀な小豆の精選種一石を庄屋に上納させ、さらに精選したものを5代将軍徳川綱吉に献上したところ、幕府の評判になった。綱吉はこの中からさらに粒を選んで朝廷に献上し、朝廷でも賞賛されたことから「大納言小豆」と称されるようになった
なお、「大納言小豆」という名称の由来は、煮ても腹割れしにくく、そのことを「殿中で抜刀しても切腹を命じられない大納言」になぞらえ呼ばれるようになったからだという。
現在の生産者は1200人。生産量は約300トン。
表皮が薄く、大粒で煮ても崩れず、光沢があって甘みがあることから、大半は高級和菓子の原料として出荷されている。地元に残るのは1割ほど。