新社会兵庫ナウ

地域ユニオン あちこちあれこれ(2020年7月14日号)

2020/07/21
あかし地域ユニオン上半期の闘い
 今年も半年が過ぎたが、4月の執行委員会を中止するなど、経験したことのない感染症に大きな影響を受けた活動が続いた。
 今回は、この半年間の活動を報告する。
 ①2月の定期大会で、分会に対して春闘期にふさわしい活動を提起し、賃金を中心とする要求作りに取り組んだ。山陽タクシー分会、三井住友信託銀行分会、ラピスネット分会、関西超硬合金分会は、昇給の実施や評価基準見直しの解明などの要求書を提出したが、コロナウイルスの蔓延を理由とする交渉延期が続き十分な交渉ができていない。電話や文書による回答になったが、その内容も実に不満足なものであった。それでも、6月29日には三井住友信託銀行と交渉することができた。
 ②2つの裁判闘争を闘ってきたが、解雇事件は勝利的和解で合意するに至った。地裁判決は全面的な勝利判決であったが、大阪高裁は早くから和解を提案してきたので、ユニオンは組合員の気持ちを大事に何度も相談し、地裁判決を前提とする和解であれば検討することとした。結果的に、地裁判決がそのまま生かされた和解内容が提示されたので合意することができた。
 ラピスネット分会の「雇止め理由のねつ造・嫌がらせ・人権侵害」裁判は、4月10日の裁判期日が大幅に延期になり、6月24日に行われた。この闘いは続いている。
 ③ファイブスタータクシー分会は、今も雇用不安・生活不安が続いている。4月の会社提案は、会社存続と雇用を守るとの前提で「希望退職・休業補償・一部事業継続」の選択を求めるものであった。ユニオンは、組合員の生活を守ることを大きな柱に交渉を続けたが、十分な成果を得るに至っていない。組合員の声を背景に労働時間延長・歩合の引き上げなど少しずつの改善はあるが、厳しい状況は続いている。この苦しい中でも分会は5人の組合員を拡大した。
 ④3月6日の「新型コロナウイルス 雇用・労働ホットライン」は、貴重な取り組みであった。
 あかし地域ユニオンも、これ以降今日までコロナウイルスを理由とする労働者への不当な扱いを許さず、闘いを続けている。
金平博(あかし地域ユニオン委員長)