新社会兵庫ナウ

水脈(2024年11月27日号)

2024/11/27
 アメリカ大統領選挙は、懸念されていた「もしトラ」が現実になった。同時に行われた上院の改選(1/3の議席)と下院選の結果はいずれも共和党が多数を占め、アメリカ政治は〝トリプル・レッド.に染まってしまった。ウクライナやパレスチナ、気候危機の問題、先行きはなんとも悩ましい。発表される年明けに発足する政権の人事は空恐ろしくすらある▼いっぽうの日本。米大統領選に先行した衆議院総選挙では自公の連立与党が大きく過半数を割り込んだものの、少数与党として第2次石破政権は発足した。「103万円の壁」で議席を伸ばした国民民主党の動向が注視されているが、この党の振る舞いにかつての「民社党」のような危うさを感じている年配者(!)も多いのではないだろうか。いずれにせよ特別国会では、自民党は予算委員長をはじめかなりの常任委員会の委員長ポストを野党に譲るハメになった。今まで自民党内ウルトラ保守派の抵抗に遭って阻まれていた、たとえば夫婦別姓など実現するチャンスではある▼11月29日( 1947年)は、国連がパレスチナ分割を決議した不正の日だ。今に続くパレスチナでの争いの大本を作った日としてあらためて記憶にとどめたい。