新社会兵庫ナウ

おんなの目(2020年7月14日号)

2020/07/21
憲法は私たちのもの
「憲法の歌」に込めたおもい
 私が2018年の初めに作詞し、その年の東遊園地での「5・3兵庫憲法集会」でも紹介させてもらった「憲法の歌」を作詞したのは、道行く人に憲法の「基本のき」だけでも伝えたい、「憲法は私たちのもの」と知れば少しでもニュース等を気にするようになる人もいるかもしれない、と思ったからです。
 歌詞には「憲法は私たちのもの」というフレーズが繰り返し出てきます。賛同してくださったシンガーソングライターの矢谷トモヨシさんに作曲していただき、思わず耳を傾けたくなる矢谷さんの歌声でCDを作りました。たくさんの方がCDを買って、街頭宣伝で流してくださっていることを嬉しく思います。昨年には、Youtubeでこの歌を知ったという北海道在住の方から連絡があり、CDを買ったり、集会で使ってくださったりしました。
 専門家の先生たちには専門家だからこそできる活動がたくさんあると思いますが、私は何の専門性も無い、一児の母です。ちょっと前までは選挙にも憲法にも興味がありませんでした。そういう関心ゼロの人たちに関心を1でも2でも持ってもらうこと、それなら私にも出来るかもしれません。それに、選挙に行かなかった人に「投票しに行こう」と思わせることがすごく大切な気もします。なぜなら選挙は1人1票だから。誰かがどんなに勉強したって、国民投票で3票入れることは出来ないのです。何の専門性も無い私は、小さなことしか出来ていませんが、「あなたのしていることくらいなら真似できる」と思った人には、真似してもらいたいです。もちろん私なんかよりもっともっと頑張ってもらうのも大歓迎ですが。
 ちなみに私は安倍改憲には反対ですが、「憲法は変えてはいけない」とも思っていません。例えば憲法第25条は「最低限度の生活」じゃなくても良いかなとは感じます。大切なのは、私たちの憲法について「まもりたい人も変えたい人もみんなで考える」ことかなと思います。暮らしの身近な問題に憲法を結びつけて、ファッションやグルメのように気軽におしゃべりする社会になれば良いなと思います。
 将来、孫たちに「おばあちゃんは私たちの社会をより良くするために何もしてくれなかったの?」と言われるのはカッコ悪いし、後悔すると思います。それは嫌だなと思って出来る範囲のことをしているので、自己満足にすぎないかもしれませんが、これからも楽しくゆるゆると活動したいと思います。
(関本英恵)
 
※YouTubeで「憲法の歌」を検索すれば、矢谷トモヨシさんが歌っている関本さん作詞の「憲法の歌」を聴くことができます。