トピックス

三上智恵監督の映画「戦雲(いくさふむ)」
明石の上映会に80人

2024/10/06
明石のほか、東播磨地区の市民団体も賛同に加わり開かれた「戦雲」明石上映会=10月6日

 厳しさが増している沖縄のたたかいを励ましたい、沖縄と連帯して「戦争できる国づくり」を止めたい―、そんな思いを込めて、沖縄と戦争をテーマにした映画で全国発信を続けている三上智恵監督の最新作『戦雲(いくさふむ)』の上映会が10月6日、明石市内で開かれた。
 憲法を生かす会明石が事務局を担い、明石地労協人権平和センター、脱原発明石・たこの会、憲法を生かす会・加古川・稲美・播磨、平和憲法を守る高砂市民の会でつくる上映実行委員会が主催したもので、80人を越える市民が参加した。
 映画は、石垣、宮古、与那国など南西諸島で住民無視、なし崩しで進む軍事要塞化の経過を記録しながら、その土地の伝統文化・自然を大切しながら暮らす人々の営みと、国の施策に翻弄、蹂躙される心情を、美しい八重山の映像を絡めて表現したもの。直接的な闘争の場面は少ないが、営みの場から発せられる人々の声はそれだけに重く見る者の心に染み渡る。
 アンケートでは、「軍隊は国民を守らない」、「何をすべきか考えさせられた」、「日常の努力で平和を守りたい」、「語りの山里節子さんの生き方に感銘した」、「三上監督に映画作りを続けてもらいたい」などの感想が多く寄せられた。
 上映会の最後に、永井俊作上映実行委員会代表が、映画をきっかけに平和への取り組みを強め、当面する総選挙では軍事国家づくりを進める自公政権を打倒しようと訴えた。
(岡崎義徳)