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全国から400人余が結集
ユニオン全国ネットが大阪で交流集会

2024/10/06
全国から地域ユニオンのたたかいと活動を持ち寄り熱心に交流した第36回全国交流集会=10月5日、大阪市・エルおおさか

 「ユニオンでつながり、ひろがる仲間の知恵と輪と力」をスローガンに、第36回コミュニティ・ユニオン全国交流集会inおおさかが10月5、6日の両日、大阪市のエルおおさかで開かれた。コミュニティ・ユニオン全国ネットワークの主催で、400人を超える仲間が全国から結集、兵庫からも70人余が参加した。
 1日目の全体会では、全国ネットワークの第35回総会、特別報告、映画上映などがあり、集会後は別会場でレセプションも開かれた。
 集会冒頭、現地実行委員会の木村真実行委員長(北大阪ユニオン)が、「民主主義を確立するため、職場を変えることが社会全体を変えることになると確信している。実り多い交流集会に」と歓迎あいさつ。
 特別報告では3つの闘争が紹介された。そのなかで、札幌地域労組のパタゴニア争議について、藤川瑞穂さんが「労契法改正で非正規の5年無期転換ルールが施行されたが、非正規スタッフに更新5年上限条項がつくられ、4年9か月での雇い止めに対し、3万人署名や24時間ストで闘ったが、不当な雇い止めが強行された。雇い止め撤回を求めて札幌地裁に提訴している。裁判闘争の支援を」と訴えた。
 韓国からのゲスト、韓国非正規職労働団体ネットワークからも活動報告があった。
 映画上映では、大阪で生まれ育ったフリーライターのリ・シネさんが差別を扇動するヘイトスピーチと闘っている姿を描いたドキュメンタリー映画『もっと真ん中で』が上映された。ヘイトスピーチの損害賠償を求め、民族差別と女性差別の複合差別を認めた勝利判決を勝ち取ったのだ。上映後は、オ・ソヨン監督と出演者のリ・シネさんと民族学級講師のヤン・チョナジャさんが映画づくりの動機やテーマなど思いを語り合った。
 2日目は、「組織化を考える」など12の分科会と集約集会などが行われ、最後に「解雇規制の緩和が新たな非正規労働者を生み出す労働政策に断固反対する」などを訴える集会宣言が採択され、閉会した。
 (菊地)