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第26代高校生平和大使が報告
多可・西脇 平和の集い

2024/09/18
第26回平和大使だった松尾美雨さんが平和のための取り組みの思いを語った=9月18日、西脇市

 部落解放多可・西脇共闘会議が主催する「2024多可・西脇 平和の集い」が9月18日、西脇市立隣保館上野会館で開かれた。集いでは第26代高校生平和大使(現在は大学生)の松尾美雨さんから「高校生平和大使の活動と私の思い.国連欧州本部(ジュネーブ)訪問で学んだこと」というテーマで話を聞いた。
 高校生平和大使の活動には、核兵器廃絶1万人街頭署名行動、ウクライナ街頭署名行動、広島・長崎での研修会への参加などの取り組みがある。
松尾さんは「2年間の活動を通して聞いた被爆者の方の話を責任感を持って次の世代へ伝え続けていく。また、被爆者から直接実体験を聞くことのできる最後の世代として、次の世代に語り継いでいく」と訴えた。
 質疑では、「この活動に参加しようと思ったきっかけは何?」との質問に、松尾さんは「祖父母から『戦争は二度と起こしてはいけない』という体験を聞き、それがきっかけになっている」と答えた。
 話の中では、「核カバン」の話が印象的だった。オバマ大統領が2016年に広島を訪れた際、いつ自国に核兵器が落とされても対抗できるよう、遠隔で核兵器を飛ばせるスイッチを持ち歩いていたという話だ。松尾さんは「本当に、世界平和をめざしているのか?と疑問に感じた」と話していた。
(戸田)