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二宮厚美さんが講演
第21回総会と記念講演会を開催
有事法制に反対するネットワーク東播磨

2024/08/25
 有事法制に反対するネットワーク東播磨は8月25日、第21回総会と記念講演会を加古川市内で開き、約50人が参加した。
 記念講演は、二宮厚美さん(神戸大学名誉教授)が「政権交代待望世論のなかの日本」とのテーマで行った( 写真)。以下は、講演の一部の紹介。
 世論調査ではいま、国民世論の多数が野党が政権に就くことを望んでいる。これは一般的な政権交代ではなく、野党に政権交代を期待したものだ。画期的なことだ。しかし、野党が頑張ってこうなったわけではない。岸田政権の失政と裏金問題などの影響で内閣支持率が1割台まで落ち込んだ。こうなったら野党が直ちに選挙に持ち込んで、と期待したいが、残念ながら世論はそこまで盛り上がっていない。これは野党第一党の立憲民主党の責任だ。同党は野党を取りまとめる能力がない。2017年から19年にわたって盛り上がった野党共闘。市民連合と立憲野党は5項目の政策で合意した。これを実践していけばよかったが、そうはならなかった。
 維新推薦の斉藤兵庫県知事の問題は、維新の評判を崩している。大阪では維新は大阪万博、IRなど、まともな政策は何もない。また、維新は野党を分断している。新しい野党共闘が必要になっている。
 大阪の新社会党の人に会って「なぜ社民党と合流しないのか」と聞くと「社会主義を捨てた党とは合流できない」と言っていた。ヨーロッパでも右翼が伸長してきているが、社会主義政党が一部では台頭している。
 自分の考えをしっかり持つことが大切だ。若者を説得できるような理論を持ち交流することが大事だ。―こう講演を締めくくった。
(藤井)