↓メインコンテンツへジャンプ
平和・
人権
・
正義
・
環境
menu
CLOSE×
トップ
トピックス
イベント
選挙
新社会兵庫新聞
新社会兵庫ナウ
改憲の動きをウオッチング
ひょうごミュージアム
バックナンバー
その他
購読募集
新社会党について
新社会党とは
入党のご案内
カンパのお願い
アクセス
議員紹介
リンク集
お問い合わせ
過去記事検索カレンダー
トップ
<
トピックス一覧
トピックス
休校中の子どもたちに昼食を配達 報告:田中あきよ西宮市議
2020/06/30
不登校の支援の相談をする田中あきよ西宮市議会議員
コロナ禍のなか、子どもたちに昼食を届ける活動を支援者たちと共にされている田中あきよさんから、その活動について報告していただいた。田中あきよさんは、昨年4月の選挙で初当選した無所属・市民派の西宮市会議員。議員になる前は、司会業をしながら、地域の「とことこ倶楽部」という団体で、不登校の子どもたちやその親を対象に、地域コミュニティづくりの活動に取り組み、現在も続けている。その活動の場を市政の中へも広げたいとの思いで議員になった。【編集部】
「子どもたちは、元気だろうか」―。コロナ感染防止のため3月から学校が一斉休校となり、しばらくした頃にそんな不安が広がり始めた。学校では給食があり、少なくとも親から暴力を振るわれることも無く、食べることと、身の安全は確保されている状態にある。この日本では、自宅にいることで生命の危険がある子どもがいるが、あまり表に見えてこない。継父から暴力を振るわれた男の子は、顔にはっきりと青あざがあり、「あんな家なら施設に戻る方がましや」と吐き捨てるようにつぶやいた。継母から殴られた子は、決して「お母さんに殴られた」とは言わない。母親が通常の生活を送ること自体が難しい家庭の子は、身体に合った服を着ていることがあまりなく、どうやって食事をしているのか心配があった。
「感染防止のため」という一言で、学校から各家庭への訪問も制限され、子どもたちを心配していた時、日ごろから不登校支援で一緒に活動しているNPO団体がお弁当の配達をしてくださることになった。すべて手はずが整った状態で、どこに配るのか、 それだけが課題となった。行政も頼りにならず、結局、自分たちのつながりの中で声をかけ、最初の50食の配達先はすぐに決まった。この活動は善意で成り立ち、さらに100食に増えたお弁当で救われた家庭がたくさんある。
しかし、子どもたちの安全を、善意に委ねてしまう政治でいいのか。コロナ感染を恐れさせ、子どもたちを家庭に閉じ込めるだけの施策で、命の危機にさらされている子がいることを忘れてはならない。何を第一優先に考えるのか。当事者の声を置き去りにした施策は不安が募る。どんな時も当事者の声を聞くこと。それが生きづらさを減らす第一歩になる。
(西宮市会議員・田中あきよ)
※アイコンクリックでデータをご覧ください。
データ1
データ2
データ3
データ4
データ5
データ6
▲
page top
コロナ禍のなか、子どもたちに昼食を届ける活動を支援者たちと共にされている田中あきよさんから、その活動について報告していただいた。田中あきよさんは、昨年4月の選挙で初当選した無所属・市民派の西宮市会議員。議員になる前は、司会業をしながら、地域の「とことこ倶楽部」という団体で、不登校の子どもたちやその親を対象に、地域コミュニティづくりの活動に取り組み、現在も続けている。その活動の場を市政の中へも広げたいとの思いで議員になった。【編集部】
「子どもたちは、元気だろうか」―。コロナ感染防止のため3月から学校が一斉休校となり、しばらくした頃にそんな不安が広がり始めた。学校では給食があり、少なくとも親から暴力を振るわれることも無く、食べることと、身の安全は確保されている状態にある。この日本では、自宅にいることで生命の危険がある子どもがいるが、あまり表に見えてこない。継父から暴力を振るわれた男の子は、顔にはっきりと青あざがあり、「あんな家なら施設に戻る方がましや」と吐き捨てるようにつぶやいた。継母から殴られた子は、決して「お母さんに殴られた」とは言わない。母親が通常の生活を送ること自体が難しい家庭の子は、身体に合った服を着ていることがあまりなく、どうやって食事をしているのか心配があった。
「感染防止のため」という一言で、学校から各家庭への訪問も制限され、子どもたちを心配していた時、日ごろから不登校支援で一緒に活動しているNPO団体がお弁当の配達をしてくださることになった。すべて手はずが整った状態で、どこに配るのか、 それだけが課題となった。行政も頼りにならず、結局、自分たちのつながりの中で声をかけ、最初の50食の配達先はすぐに決まった。この活動は善意で成り立ち、さらに100食に増えたお弁当で救われた家庭がたくさんある。
しかし、子どもたちの安全を、善意に委ねてしまう政治でいいのか。コロナ感染を恐れさせ、子どもたちを家庭に閉じ込めるだけの施策で、命の危機にさらされている子がいることを忘れてはならない。何を第一優先に考えるのか。当事者の声を置き去りにした施策は不安が募る。どんな時も当事者の声を聞くこと。それが生きづらさを減らす第一歩になる。