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介護保険の問題を落語で
憲法を生かす会・垂水の憲法カフェ

2024/08/24
 「うちのおじいちゃん、認定調査員さんの前ではええカッコして、なんでも出来ます!言うてん」「介護の人手不足やからこれからはAIロボットの介護や。オムツガヌレテマス、オムツガヌレテマスとか…」―。
 憲法カフェ「落語でわかる介護保険」が、憲法を生かす会・垂水の主催で8月24日、垂水区文化センターで開かれた。40人定員のところに61人が参加。用意した資料も足りず、椅子を運び込むのに追われる盛況となった。
 落語を語った同会に所属する菊地真千子さんは高座名「都亭アロハ」として活躍している。訪問介護事業所の責任者として、またヘルパーとして25年間働き、1年半前には実母を自宅で看取った。その経験に裏打ちされた創作落語は分かりやすく面白く、大変好評だった(写真)。
 落語の後、介護報酬を上げると利用者の負担が増える仕組み、訪問介護ヘルパーの報酬引き下げ、神戸市への陳情を行った結果なども解説された。
介護保険制度が始まって24年だが、どんどん改悪が進み、今やこの制度の破綻が見えてきたと言っても過言ではない。保険料はしっかり天引きされているのに、必要なサービスが受けられなくなりつつある。
 会場いっぱいの参加者は笑いのうちに、「へえ、そんなことになってるの」「知らなかった」「神戸市はひどいね」と驚きの声が上がった。
(門永三枝子)