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PFAS学習会に100人超の参加者
Pfas汚染と健康を考える兵庫連絡会

2024/08/22
PFAS問題に取り組む丸尾まき県議(左)とパット・エルダーさん(中央)が講師を務めた=8月22日、神戸市・中央区文化センター

 「Pfas汚染と健康を考える兵庫連絡会」が主催する、「あなたの水は大丈夫?〜発がん性のPFASから身を守るために〜」と題したPFAS学習会が8月22日、神戸市内で開かれた。
 平日の夜にもかかわらず、会場は定員を超える100人以上の参加者で溢れ、関心の高さがうかがわれた。
 講師は丸尾まき県会議員と平和を求める退役軍人の会(VFP)市民会員のパット・エルダーさんの2人。丸尾さんは昨年、尼崎市と明石川流域の市民を対象にPFAS血液検査を実施。明石川の水質検査を続ける中で上流にいくつかの汚染源(産業廃棄物処理場)を突き止めた。しかし問題は、日本には現在、事業者を規制するPFAS濃度基準が定められていないことだ。今、政府に対し早期に厳しい基準設定を求めるよう神戸市議会への署名活動を行なっていることなどを報告した。
 また、エルダーさんは最初に「アイム ソーリー」と、自分の国が原爆を落としたこと、基地を置き続けていること、基地で発がん性物質を流していることに対して詫び、参加者全員で亡くなった人への黙祷を捧げたのち、話を始めた。米政府はPFAS問題にやっと腰を上げたところだが、規制値は飲料水についてだけで、空気、土壌、魚・食品については規制値がないと紹介。消費者として食べ物はテストを重ねて政府を突き上げ、PFAS血液検査も健康保険でカバーするように行政に求めていくとよい、などと私たちを励ました。
(川辺比呂子)