新社会兵庫ナウ

水脈(2024年9月11日号)

2024/09/11
 梅雨明け以降のわが近辺、ほとんど雨は無し。おかげで公園の花壇への水遣りがすっかり日課になってしまった。花壇にはオリーブの樹が数本、まばらに青い実をつけている▼オリーブを見て思い浮かべるのは、ガザ・パレスチナのこと。神戸でこそホースを水道栓に繋ぎさえすれば水の心配はないが、イスラエルに水源を完全に支配されているパレスチナではどうなんだろうか。農民たちはオリーブを枯らさず、戦火のなか多少なりとも収穫できるのだろうか▼農民だけではない。ガザの漁民たちも操業は沖合3㌋に制限されて漁獲はあがらず、2㌋を過ぎるとイスラエル艦艇からの警告に続く射撃だ▼農業・漁業は市民の食料を賄えず、人びとは国際支援物資でいのちを繋いでいる。包囲されたガザは外に働きに行くこともままならず、電気や飲み水にも事欠き、衛生状況は最悪。子どもたちはポリオ蔓延の危険にさらされている▼まもなく10月7日から1年が経つ。日本を含むG7などの国際社会は未だにイスラエルの「自衛権」云々で、本気に戦争とジェノサイドをとめようとはしていない。11月29日は国連がパレスチナの分割を決議した日。この日、何か自分にも出来ることはないか、考えている。