新社会兵庫ナウ

若者のひろば(2020年6月23日号)

2020/06/30
ロスジェネ5人のトークを生配信
 『ロスジェネが日本の未来を大予言』と題して、YouTubeとFacebookで6月7日に生配信を行った。生配信には新社会党からは私、小島大器と県本部専従の岡崎彩子さんが参加。他に弁護士の弘川よしえさん、立憲民主党から安田真理さん、社民党から大椿裕子さんが参加し、5人が党を超えて集まり語り合った。今回の生配信を構想した弘川よしえ弁護士に感謝したい。

 私が今回の構想に乗っかり実現に向けて動き出したのは、県本部でIT技術を担当している私なりの考えや思いがあってのこと。ホームページのリニューアルは終えたものの、SNSや動画共有サイトなどを活用した社会への発信は、まだまだで、これからになる。

 私は入党後、さまざまな場で発言の機会をいただき、常にロスジェネのことを訴えてきた。そして、今も訴え続けている。今回の生配信は、社会に向けてロスジェネの本音を発信するいい機会になると同時に、党員・党友に対してインターネットを活用した社会への発信の仕方を示すことができると考えていた。

 岡崎さんは生配信で、同世代には自身がロスジェネであることを認識できていない者、受け入れられない者も多く、経験や思いを共有できていない、これは不幸なことだと述べていた。

 その通りだ。そもそも、我らは20代の頃、まさか自身がロスジェネと呼ばれる存在になるとは思ってもいなかった。それは、両親の世代も同じで、まさか、我が子の世代がそんなことになるとは想像もしていなかっただろう。ロスジェネと呼ばれる存在が見え始めたのは我らが30代の頃。この時に社会は手を打たなかった。これが、失われた20年に繋がった。

 私も岡崎さんも、自身の経験を、もっと言えば「恥」を一般公開の生配信でサラッと語ったが、簡単にそうなれたわけではない。失われた20年を生き、傷つき倒れ、ロスジェネである自身を受け入れ、声を上げてもいいのだと思えるようになるまで相応の時間を要している。

 最近になってやっと、ロスジェネである自身を受け入れた同世代が声を上げ始めた。声を上げるにもエネルギーが必要だ。今を生きるのが精一杯の中でエネルギーを絞り出すのは大変なことである。でも、諦めたらそこでおしまい。だから、私は諦めない。社会がロスジェネの問題と真剣に向き合ってくれるまで仲間と一緒に声を上げ続ける。

 最後に。今、我らが置かれている現状は、自己責任でもなければ、努力が足りなかったわけでもない。ロスジェネと呼ばれる存在を生み出した社会全体の責任なのだ。できることならすべての世代と一緒にこの現状を乗り越えていきたい。

 今回の生配信がすべての世代の目に触れ、お互いに理解を深め、一緒に乗り越えていけるきっかけになればと思う。
(小島大器)

『ロスジェネが日本の未来を大予言』 (協力:ステップ放送局(市民放送局))は、YouTubeのサイトから動画を見ることができる。