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かい正康さんと語る会
県内2ヵ所で開催 6.17

2024/06/17
芦屋で開かれた「語る会」には30人ほどが参加して甲斐正康さんと率直に意見交換を行い共感が広がった=6月17日、芦屋市

 新社会党兵庫県本部は大会翌日の6月17日、甲斐正康さんの人となりや政治に懸ける思いをもっと知ろうと、「甲斐正康さんと語る会」を午前は明石、午後は芦屋の2か所で開いた。
 甲斐さんは、「子どもの頃、働き者の父と優しい母に大切に育てられたが、お金の問題で両親がよく言い争いをしているのを見るのは辛かった。お金に振り回される社会は嫌だ、早く自立したいと、高校を中退して父の左官業を手伝い、その後、長距離大型トラックドライバーとして誇りを持って働き続けてきたことが自分の原点」と生い立ちから語った。そして、「労働の規制緩和を推進してきた竹中平蔵氏が『首を切れない社員なんて雇えない』とメディアで発言したことに怒りを感じ、SNSなどで仲間を募り、街頭で新自由主義に対する抗議の声を上げた。かなりの反響があり、普通の労働者でもおかしいと思ったことに対し声を上げてもいいんだと思えた。それが私の政治活動の原点」と続けた。
 参加者との意見交換では、多くの参加者が、甲斐さんの労働者としての訴えに共感し、「甲斐さんには現場で働いて感じてきたことをどんどん発信してほしい」と要望。また、甲斐さんと同世代の自分の子どもたちが劣悪な労働環境のもとで転職を繰り返していることや、非正規で複数の仕事を掛け持ちしている状況なども参加者から紹介があり、「就職氷河期世代の代表として、普通に働き、普通に生きられる社会をと訴える甲斐さんを応援したい」と激励した。
 さらに、「新しい戦前ともいわれる今日、新社会党の代表として『非武装中立』『戦争させるな』と、堂々と訴えてほしい」などの声も出た。
 (岡崎)