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とめよう!原発依存社会への暴走
集会とデモで脱原発をアピール

2024/06/09
(上)小雨まじりの悪天候をついて全国の脱原発運動が大阪・うつぼ公園に集った、(下)集会後は御堂筋を南下して難波までをデモ行進=6月9日、大阪市

全国から1400人結集

 岸田政権による大軍拡と原発依存社会への暴走が止まらない。昨年5月、原発依存への回帰となる「GX束ね法」=原発推進法を強行するとともに、老朽原発の再稼働に躍起だ。能登半島地震で改めて浮かびあがった原発過酷事故のリスクと不安などはまったくお構いなし。この危険な動きを何としても止めようと、「老朽原発うごかすな!実行委員会」は6月9日、大阪市・うつぼ公園で「とめよう!原発依存社会への暴走 大集会〜地震も事故もまったなし〜」を開いた。小雨混じりのなか、近畿各府県をはじめ若狭や東海など全国の原発立地地域から1400人が結集した。


 集会の冒頭、主催者あいさつに立った中嶌哲演さん(原子力発電に反対する福井県民会議)は、「いまや、福島原発事故や能登半島の地震・津波の災禍がなかったかのように、原発推進勢力は息を吹き返し、暴走している。廃炉を免れた若狭の7基の原発群をすべて再稼働させ、使用済み核燃料の乾式貯蔵施設や中間貯蔵施設の建設も画策し、その延命を図ろうとしている。しかし、これまで全国の約30地点の住民・自治体は、原発・核燃サイクル施設の建設を拒否してきた。珠洲市民は3度目の市長選で10基の原発基地化を阻止した。小浜市も止めた。来たる都知事選と国政選挙で暴走・亡国政権を変えよう」と訴えた。
 つづいて木原壯林さん(老朽原発うごかすな!実行委員会)の基調発言や、「地震と原発」をテーマに、珠洲原発計画を止め、志賀原発を廃炉にと訴訟を起こしている原告団長の北野進さんから長年にわたるたたかいの詳しい報告があった。

 その後も、老朽原発や使用済み核燃料の問題などをめぐって全国からたたかいの報告が続いた。
 集会の中ほど、参加者らは「とめよう!原発依存への暴走」と書いたポテッカーを一斉に掲げるアクションも行った。
 さらに、「汚染水で地球を汚すな」と昨年ソウルから行進を行った「核汚染水ストップ世界市民行進」のイ・ウォニョンさんも韓国から来日して連帯のエールを送った。
 その後、大阪平和人権センター、全労連近畿ブロック、おおさかユニオンネットワークの3つの労働団体からの連帯のあいさつがあり、集会参加政党として社民党、新社会党、緑の党、共産党、れいわ新選組、立憲民主党の代表者が登壇してそれぞれ紹介がされた。
 集会終了後は御堂筋を南下して難波までデモ行進を行った。