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あかし戦跡めぐりに60人
ピースネット明石が実施

2024/06/08
空襲犠牲者を慰霊する大きな塔のある林神社で説明を受ける参加者=6月8日、明石市

 市民団体「ピースネット明石」が主催する第4回「あかし戦跡めぐり」が6月8日に行われ、約60人の市民が参加した。2019年までは市内の戦跡を訪ね歩く「ピースウォーク」として実施されていたもので通算では14回目となる。
 明石は、1945年1月から7月にかけて6度の空襲を受け、1496人が命を奪われた。6月9日の空襲では600人以上が犠牲になった。
 この日、自らも空襲体験を持つボランティアガイドの牧野満徳さんの説明を受けながら、明石で最初に空襲を受けた川崎航空機明石工場があった川崎重工明石工場の周辺で、動員学徒や従業員の犠牲者を慰霊する川崎神社、身代わり地蔵、大きな慰霊塔のある林神社、北向き地蔵などを訪ねた。
 戦跡めぐりに参加した矢野さん(84歳)は、空襲の爆弾の衝撃音や戸板で搬送される負傷者のことなど自らの空襲体験を話し、「戦争は絶対反対。平和が大切」と訴えた。
 また、明石城西高校新聞部の4人も参加していて、「戦争体験談や戦跡めぐりで感じたことを伝えたい」と語っていた。戦争の悲惨さをしっかりと学び、伝えていくことが大切であることを学んだ戦跡めぐりであった。
(永井)