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米軍Xバンドレーダー基地
基地の固定化・強化に抗議
「近畿連絡会」が現地で集会とデモ

2024/06/02
近畿各地から100人が集まって基地ゲート前の広場で抗議集会を行ったあとデモ行進=6月2日、京丹後市

 岸田政権が日米安保体制を飛躍的に強化して戦争準備を進める中で、京丹後市の米軍Xバンドレーダー基地の固定化・強化がいちだんと進められている。こうした状況を受け、米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会は6月2日、約100人が参加して京丹後現地集会を開いた。
 自衛隊舞鶴基地所属のイージス艦へのトマホーク搭載計画、京都府精華町での祝園ミサイル弾薬庫建設計画、7月の滋賀県あいば野での日米合同軍事演習計画など近畿でも戦争準備が進むが、Xバンドレーダー基地周辺は重要土地利用規制法で5月15日から「特別注視区域」に指定された。
 基地ゲート向かいの広場で行われた集会では、4月の京丹後市議選で再選を果たした永井友昭さんから現地報告があった。永井さんは、「基地建設から10年になるが、軍人・軍属の集団居住・通勤も守られておらず、交通事故などの情報も入らなくなるなど、当初の住民との約束がなし崩し的に破られ、基地が強化されている」と指摘。「特別注視区域」になると、一定面積以上の土地売買には事前届け出が義務付けられ、区域内で「機能阻害行為」が見つかれば刑事罰が科されることになり、住民からは「『機能阻害行為』とは何か。何がアウトで何がセーフか」といった不安の声が上がっていると報告した。
 続いて各府県からの参加団体の発言で集会を終えたのち、基地周辺の集落をデモ行進。自衛隊や米軍基地ゲート前では抗議のシュプレヒコールを行った。
(中村)