新社会兵庫ナウ

地域ユニオンあちこちあれこれ433
ひょうごユニオンの短期的&中長期的課題

2024/06/26
 兵庫における労働運動を長きにわたって牽引してきた小西純一郎さんが逝去されて、早や2年が経とうとしている。あの当時胸に刻まれた喪失感の大きさは表現し難いものがあったが、「故人の遺志を受継いでいこう」と私たちは意思統一し、現在に至っている。
 ひょうごユニオンでは昨年の総会で選出された四役を中心に、組織・運動上の問題点を洗い出して直ちに取り組むべき短期的課題、及び中長期的な課題に関する議論に取りかかった。
 組織の強化・拡大につなげる取り組みとして、企業内組合員や労組OBをリストアップし加入の推進を実践している事例が報告された。また昨年後半、労働相談が集中していたユニオンからは「日常の地道な活動(街頭宣伝など)が重要である」といった指摘があり、インターネットHPをリニューアルし活用してはどうかといった意見も出された。
 財政の確立に関して、年2回取り組んでいる物資販売の売上げを増やすため「目標(1割アップなど)を設定して周囲の仲間に広く呼びかけていこう」とする提起もあった。今年1月に開催した拡大運営委員会では、物販取扱い品目の増を検討する材料として、大口購入組合に対してアンケートを実施してはどうか、といった建設的な意見が聞かれた。
 以上のように、短期的な課題としては「これまで取り組んできたことを地道に続け、拡げていこう」といったことに整理されるように思われる。
 他方、中長期的な課題として、例えば各地域ユニオンからひょうごユニオンに納入される上部団体費を引上げることや、専従者配置についても検討したが、議論は深まらなかった。
 一般会計予算が特別会計からの繰入れを前提とした編成となっている現状について重く受け止め、いま着手すべき課題から目を逸らさずに対応を検討することが重要であると考えている。細川雅弘
(ひょうごユニオン事務局長、姫路ユニオン委員長)