あいにくの雨の中、ステージでは多彩な演し物がくり広げられ参加者を楽しませた＝５月19日

　朝鮮半島の自主的平和統一を目指して毎年開催されている統一マダン神戸（今年で第47回）が今年も５月19日、昨年に続きあいにくの雨模様のなか、ＪＲ兵庫駅前のキャナルタウン広場で開かれた。
　開会にあたり崔孝行実行委員長は、昨年12月に朝鮮（ 北） が発表した「北南関係は敵対的な国家関係、交戦国関係」との政策変更や日本の自衛隊も参加して頻繁に行われる韓・米・日３国の合同軍事演習にふれ、「現在の朝鮮半島の情勢では統一を願うということは戦争に反対し、平和をつくりだすこと」と述べ、今日の「分断」は朝鮮半島に住む南北同胞だけでなく在日コリアンにとっても桎梏だと訴えた。
　マダンは、雨の中ではあったが多くの屋台が軒を並べ、在日コリアンのみならず多数の日本の市民が参加し、ステージの上の多彩な演し物を楽しみ、朝鮮半島の「統一」へ心を通わせた。
　19日の統一マダンに先立ち、４月27日にはプレ集会も開催された。今回は４月10日に行われた韓国総選挙について、尹錫悦政権への国民的審判となった選挙結果や、朝鮮半島を取り巻く情勢について韓統連・宋世一委員長が講演した。