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「兵庫の会」の活動を中間総括
大椿ゆう子参議院議員が国会活動報告
介護保険改悪反対討論集会

2024/04/21
【写真説明】集会では大椿ゆう子参議院議員も国会活動報告で討論に加わった=4月21日、神戸市兵庫区

 「史上最悪の介護保険改定に反対する兵庫の会」(山粼貢会長。略称「兵庫の会」)は4月21日、結成から半年間の活動を総括し今後の取り組み課題を意思統一するために、大椿ゆうこ参議院議員も招いて兵庫区内で討論集会を開いた。
 主催者あいさつにつづき、大椿議員から国会活動報告があった。大椿議員は訪問介護の利益率について、「都市型の大型事業所やサ高住など、効率よく訪問できる事業所が黒字化で利益率の平均を押し上げたが、とくに地方の1軒1軒が離れて訪問する事業所は赤字になっている」と、改めて4割の事業所が赤字であると説明した。
 集会の基調提起では菊地憲之事務局長が、最大の課題であった利用者2割負担の対象拡大については24年度実施を断念させることができたこと、神戸市の保険料の引き上げ幅を小さいものにできたことを報告。介護保険制度への社会的関心がたいへん低いという現実のなかで介護保険改悪に向き合い、署名や議会での陳述で問題提起できた「兵庫の会」の取り組みの意義は大きいと強調した。
 介護現場からは3人の報告があった。ユニオンたるみの岩澤仁志さんは、コロナ禍での苦難や今回の訪問介護の報酬減の仕打ちへの怒りを語った。ケアマネや老親介護者からも、深刻な人手不足や訪問介護の報酬減による介護離職増加の懸念などが指摘された。
 介護保険改悪をおしとどめる活動の継続の大切さを確認して閉会した。
(山崎)