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万博止めて維新を止めよう
―ヒト・モノ・カネを被災地へ―
共同テーブル近畿が集会

2024/04/06
(上)フリージャーナリストの西谷文和さんが講演し維新による大阪・関西万博企画の魂胆を徹底的に批判した、(下)西谷文和さん=4月6日、大阪市

 共同テーブル近畿(呼びかけ人=池田直樹弁護士ほか)主催の学習会が6日夜、大阪・PLP会館で開かれ、約100人が参加した。集会のテーマは「万博止めて維新を止めよう〜ヒト・モノ・カネを被災地へ〜」。
 大阪・関西万博の中止を求める「どないする大阪の未来ネット」の寺本勉さんは、①府や市には廃棄物などで埋め立てられた夢洲の汚染状況や地盤沈下の懸念、環境問題などへの明確な対応策がないこと、②会場建設費が倍増し、大阪市民の負担も倍増することなどを指摘し、「万博は中止し、予定されていた国や自治体の財源を能登の被災地復興資金に充てるべきだ」などと訴えた。同趣旨の署名は13万4千筆が集約された。
 ウクライナやガザなど紛争地の取材や国内の平和・人権問題、原発問題に取り組むフリージャーナリストの西谷文和さんは、「カジノを夢洲へ誘致するための万博だ」、「万博を誘致すれば、連絡橋や鉄道、道路などのインフラ整備を公費で賄うことができる」などと指摘。また、万博に大阪市内の小中学生の大量動員が行われようとしていることについても、「駐車場から会場の『リング』まで徒歩で30分かかる。万博協会は生徒に複数の水筒を持たせるように言っているが、そもそも会場にたどり着けないのでは」と危惧を示し、「みんなで万博中止をめざし立ち上がろう」と呼びかけた。
  集会の最後に、次期衆院選を大阪9区でたたかう社民党のながさき由美子さんと、5月12日投票の奈良県・宇陀市議選をたたかう新社会党の植林しげあきさんの2人が決意表明を行い、支援を訴えた。
(鍋島)