新社会兵庫ナウ

水脈(2024年4月24日号)

2024/04/24
 自民党の金権腐敗と無責任ぶり。党規約による「処分」を関係議員に課して終わりの算段。兵庫の関係議員で最も重い処分を受けた9区の議員は、花見客でにぎわう公園に現れ、「猛反省し、裸一貫やりなおす」とアピール。派閥裏金や自身の「中抜き」疑惑について「何も知らなかった」が、政治不信を招いた反省はするのだそうだ▼今国会中に再発防止のための政治資金規正法改正をすると首相は繰り返す。何一つ事実解明なしに提案される「案」とは何か▼30年前、リクルート事件など自民党の金権腐敗が噴き出し、消費税への反発と相まって参院選で与野党逆転となった事態を利用し、「金がかかる選挙の原因は中選挙区制」の大合唱が始まった。怒りの矛先は中選挙区制にすり替えられた▼80年代の中曽根政権から地ならしが進んでいた「小さな政府」=新自由主義政策に大きく舵を切るきっかけに利用され、自衛隊の海外派遣、労働者の消耗品化など規制緩和が徹底された▼戦争する国へ軍備増強が進む一方、国民の生きる権利の最低保障であるべき教育や社会保障、人権確立、差別禁止策は掛け声ばかりという政治を変えることができるのは、今生きる人間だけ。選挙を他人事にしてはならない。