新社会兵庫ナウ

地域ユニオンあちこちあれこれ430
いま芦屋で起きていること

2024/04/24
 3月に3件の労働相談が寄せられた。いずれも福祉関係の職場だ。うち1件は定期的に配布しているビラを見て事務所に来訪、あと2件は知人からの情報でユニオンを知って電話をかけて来たもの。少しずつユニオンの存在が知られて来ているということだろう。
 ユニオンあしやは、パワハラ問題に関わる案件を、昨年来のも含めて現在4件を執行部を中心に同時進行で取り組んでいる。そのいずれにも共通しているのは、相談者が非人間的に扱われているということだ。特徴的な具体例を報告する。
◆3役と相談者で団体交渉の申し入れに会社を訪問した際、若い事業主曰く「年寄とおばさんは帰ってくれ!もっと若い人を寄こしてくれ!(60歳の相談者に向かって)お前も来たんか!」。これが児童福祉関係の職場の責任者の言葉である。この相談者は、入社して退職するまでの2カ月間、健康保険証を手にすることはなかった。
◆経営者が職員にバインダーを投げつけるという残業代未払いの相談者の話。
◆理事者側の一方的な都合による「解雇通知」を受けた相談者。4月から始まる子どもを対象とした事業の責任者の解雇問題で、解雇された場合、子どもにも影響が出る大きな社会問題になる。第1回の団体交渉でとりあえず3か月間の解雇留保となり、その後については団体交渉を持つこととなった。
◆昨年からのパワハラ問題についての案件は、長年勤務してきて退職するパート労働者(組合員)に対する会社の理不尽な扱いに対する抗議などで一時中断したが、事情はこうである。
 就業規則の不備が原因で退職の事務処理が適切に行われず、本人が関係機関に何度も足を運ぶという不手際に会社は誠意ある対応をせず、ユニオンからの指摘を受けて動き出すという始末。パート労働者への尊厳の気持ちがかけらもないことを白日の下にさらした。
 以上、断片的ではあるが概括的な現状の報告としたい。
大野克美(ユニオンあしや副委員長)