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落語で介護保険を考えた
須磨区でも「憲法カフェ」

2024/03/24
介護の問題をネタにした都亭アロハさんの落語から介護保険制度の改悪のことを考えた憲法カフェ=3月24日、神戸市須磨区

 憲法を生かす須磨区の会は3月24日、須磨区内で「落語でわかる介護保険」をテーマに「憲法カフェ須磨」を開いた。当日は雨にもかかわらず30人を超える人の参加があり、都亭アロハさんの落語を楽しみながら介護保険について学んだ。
 落語では、高齢者をめぐる日々の暮らしの様子が女性たちの軽妙な会話で目の前に浮かび上がり、まるでその場に一緒にいるような感覚になった。現場にいたからこそ分かるエピソードの数々に、笑ったり驚いたりしながら聞き入った。
 落語の後は介護保険のお話。憲法25条には「すべて国民は健康で文化的な生活を営む権利を有する」とあるが、実際は介護保険の改定のたびに使いにくく、サービスが悪くなっていると語った。
 ティータイムを挟んだ後半は質問・交流タイム。「史上最悪の介護保険改定に反対する兵庫の会」の菊地憲之さんから、「介護が『安かろう、悪かろう』のサービスになっている。神戸市の特養待機者は4800人。保険料を払ってもサービスが受けられないのは詐欺のようだ。今回の改定は一部先送りとなったが、これは多くの反対の声があったからだ」との話があり、声を上げ続けることの大切さを改めて感じた。
 街頭でチラシを配布している時に、「デイサービスでも紹介するわ」とチラシを持って帰った人が参加してくれるといううれしいこともあった。
(佐野みさ子)