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PFAS(有機フッ素化合物)問題
について学ぶ新社会党公開講座
2024/03/23
(上)丸尾牧兵庫県議を講師にPFASの危険性などについて学んだ、(下)講演する丸尾牧さん、=3月23日、神戸市兵庫区
新社会党兵庫県本部はまだあまり広く知られていない問題などを一緒に学び考えようと3月23日、公開講座を開いた。今回のテーマは「PFAS(有機フッ素化合物)って何?」。
PFAS(ピーファス)とは、人工的につくられた約1万種ある有機フッ素化合物の総称で、水や油をはじき、熱にも強いことからファーストフードの包装紙、テフロン加工のフライパン、日焼け止め、ファンデーション、防水スプレー、泡消火剤や半導体など、身近な製品に幅広く利用されている物質だ。
PFASの中でもPFOS、PFOAは発がん性が疑われており、日本でも新規製造、輸入が禁止されているが、日本のPFAS規制はアメリカやドイツなどの厳しい基準に比べると緩い。
沖縄や横田の米軍基地周辺の土壌や河川でPFAS汚染が確認されているほか、全国の河川・地下水にも広がっており、兵庫の明石川でも基準値を上回る汚染が確認されている。
今回の講座の講師は、このPFASの危険性にいち早く問題意識を持ち、自ら明石と尼崎両市の市民の血液検査や汚染源調査のための水質調査などに取り組み、行政などにも対策を要求してきた丸尾牧兵庫県議(緑の党グリーンズジャパン)。
丸尾さんは、まずPFASとはどんなものかという基本的な問題から解説を始め、明石川での水質調査などこれまでの自分の活動の取り組みを紹介するとともに、今後の取り組み課題や対策などについて提起した。
そのなかで、明石川のPFAS汚染については、22年度の明石川のPFAS濃度最大値は暫定指針値50ng/Lを大きく超える410ng/Lで、汚染源が複数あること(神戸市内の産業廃棄物最終処分場)が推測され、その産業廃棄物処分の排水のPFOS、PFOA合計値が暫定指針値の2千倍にもなっているとし、明石川水質再検査の実施や汚染源の撤去対策が早期に必要だと訴えた。
講座には神戸市会のあわはら富夫、香川しんじ両市議(つなぐ議員団)も出席し、これらの課題と対策の共有化を確認しあった。
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沖縄や横田の米軍基地周辺の土壌や河川でPFAS汚染が確認されているほか、全国の河川・地下水にも広がっており、兵庫の明石川でも基準値を上回る汚染が確認されている。