ひょうごミュージアム

ひょうご描き歩き149
東山公園吊り橋(たつの市新宮町)

2024/04/10
 たつの市街から播磨五川の揖保川沿いに国道179号を山崎方面に北上していく途中、姫新線の踏切手前近くの川べりにこの吊り橋が架かっている。幅2mのつり橋の中央部分40㎝ほどが自転車でも渡れるような鋼板部分、その両側は溝蓋様の格子部分で透けた部分から下の川面が見える。水面まで9m、橋の長さ158m、これが揺れるのでスリル満点。橋を渡りながら景色を楽しめる。
 この吊り橋の東岸の橋脚のたもとに石うすが多数並べられている。この吊り橋のできた年1968年が明治100年に当たることから、それを記念して住民が家で使っていた石うすを寄贈して100個並べたものだと、傍の案内板「明治百年記念かだん」に記されている。
 この東岸の小嵐山の山裾一帯は桜、ツツジ、もみじで有名な東山公園で、とりわけ公園中が真っ赤に染まる紅葉の季節がいい。この公園の入り口に国民宿舎・志んぐ荘があり、日帰り入浴ができるので、近くの鶴嘴山(263m)に登って、この温泉で疲れをとるのも一興。吊り橋の下を流れる揖保川は宍粟市の藤無山に発し、70㌔流れて瀬戸内海に注ぐ一級河川。清流に入ってアユ釣りを楽しむ人を見られるのももうすぐだ。
(嶋谷)