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貧困問題テーマに枝元なほみさんが講演
いのちとくらしの映画祭
2024/02/12
【写真説明】譲演する料理研究家の枝元なほみさん=2月12日
「いのちとくらしの映画祭with枝元なほみ」が2月12日、兵庫県民会館で開かれ、200人が参加した。
同映画祭は、子どもの貧困が7人に1人と言われた2018年から始まり今年で6回目。企画・主催は、コープ自然派兵庫、コープこうべ、市民デモHYOGO、フードバンク関西などの団体による実行委員会。
主催者は「貧困問題は自分事として考え難いが、誰もがいつ当事者になるかもしれない社会であり、課題を知ることが大事。緊急的な助け合いから根本的な解決へ繋ぎたい。本来は政治の責任だ」とあいさつ。
上映された映画「夜明けまでバス停で」は、実際にあった事件を元に製作されたもので、慎ましく暮らしていたシングルの女性がコロナ禍で解雇されホームレスになった話を描く。公園でのホームレス同士の交流の場を得たが寝泊まりは恐怖もありバス停のベンチで夜を過ごす。実話は疎ましく思う人物に夜中に襲われているが、映画では同僚が退職金を取り戻し持参する場面でエンドロールだった。
講師の料理研究家で社会活動家の枝元なほみさんは酸素ボンベを携行しながら、「お腹も心も満たせる《場》づくりへ」と題して講演。暗い話も明るく会場を盛り上げながら、パン屋の売れ残りを廃棄せず「夜のパン屋さん」を考案したことや、「ビッグイシュー」のことから新たな構想までも語った。本来は行政や政治家の仕事だと政治の批判もしながら、食べ物の力は大きく、「良かったら食べてください」の声掛けは「生きてください」ということと同じだと講演をまとめた。
会場にはビッグイシュー、シングルマザーズ・フォーラム、こどもサポートステーションなど8団体がブースを出し、休憩時にそれぞれの活動の紹介もあった。
今年4月から「困難な問題を抱える女性支援法(女性支援新法)」が施行されるが、自治体の相談窓口のワンストップ化、相談支援員をすべての自治体に正規職員として配置すべきだ。
(加納花枝)
※アイコンクリックでデータをご覧ください。
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「いのちとくらしの映画祭with枝元なほみ」が2月12日、兵庫県民会館で開かれ、200人が参加した。
同映画祭は、子どもの貧困が7人に1人と言われた2018年から始まり今年で6回目。企画・主催は、コープ自然派兵庫、コープこうべ、市民デモHYOGO、フードバンク関西などの団体による実行委員会。
主催者は「貧困問題は自分事として考え難いが、誰もがいつ当事者になるかもしれない社会であり、課題を知ることが大事。緊急的な助け合いから根本的な解決へ繋ぎたい。本来は政治の責任だ」とあいさつ。
上映された映画「夜明けまでバス停で」は、実際にあった事件を元に製作されたもので、慎ましく暮らしていたシングルの女性がコロナ禍で解雇されホームレスになった話を描く。公園でのホームレス同士の交流の場を得たが寝泊まりは恐怖もありバス停のベンチで夜を過ごす。実話は疎ましく思う人物に夜中に襲われているが、映画では同僚が退職金を取り戻し持参する場面でエンドロールだった。
講師の料理研究家で社会活動家の枝元なほみさんは酸素ボンベを携行しながら、「お腹も心も満たせる《場》づくりへ」と題して講演。暗い話も明るく会場を盛り上げながら、パン屋の売れ残りを廃棄せず「夜のパン屋さん」を考案したことや、「ビッグイシュー」のことから新たな構想までも語った。本来は行政や政治家の仕事だと政治の批判もしながら、食べ物の力は大きく、「良かったら食べてください」の声掛けは「生きてください」ということと同じだと講演をまとめた。
会場にはビッグイシュー、シングルマザーズ・フォーラム、こどもサポートステーションなど8団体がブースを出し、休憩時にそれぞれの活動の紹介もあった。
今年4月から「困難な問題を抱える女性支援法(女性支援新法)」が施行されるが、自治体の相談窓口のワンストップ化、相談支援員をすべての自治体に正規職員として配置すべきだ。