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連続して街宣・署名行動
2〜3月には自治体への請願
介護保険の改悪に反対する兵庫の会

2023/12/15
【写真説明】1回の行動では過去最高の137筆の署名が集まった=12月15日、JR六甲道駅前
 
 熟年者ユニオン(山粼貢会長)の呼びかけに応え、県内の7団体によって「史上最悪の介護保険改定に反対する兵庫の会」が昨年10月6日に結成され、県内各地で街頭宣伝と合わせて請願署名活動に全力を上げてきた。
 政府が予定していた改悪案7項目については業界団体や自民党内部からの強い反対もあり、昨年秋には、サービス利用時の2割負担や対象者の拡大などは24年度の導入をほぼ断念する事態になっている。
 「兵庫の会」は、県内各地での30回を超える街宣行動・署名活動などで2千筆を超える署名を昨年末までに集約している。改悪を知らない高齢者や市民に「2割負担になるとサービス利用を諦める人がでてくる。保険料は年金から強制天引きされ、サービスが利用できないのは保険制度として認められない」などと丁寧に話しかけた。
 昨年12月15日にJR六甲道駅で行った活動では、自民党派閥のパーテイ券のキックバックによる政治資金規正法違反の疑惑が高まるなかで、これまでの1回での最多となる137筆を集めた。
請願署名締め切りは、厚労省への提出の関係で1月末と少し延期した。
 2〜3月には、神戸市会などに第9期介護保険事業計画案についての保険料引上げの抑制や介護職の処遇改善などの陳情に取り組む。
社民党の大椿ゆうこ参議院議員(厚生労働委員会委員)を招き、介護労働者の実態や介護保険の問題を共有し、介護保険制度の改革について議論する交流集会も4月に予定している。
(菊地)