トピックス

とめよう!原発依存社会への暴走
1600人が集会・デモで訴え  12.3 大阪市

2023/12/03
【写真説明】(上)全国各地から集まった1600人が一斉にポテッカーを掲げて脱原発をアピール=12月3日、大阪市西区・うつぼ公園(下)集会後は御堂筋を南下して難波までデモ行進=12月3日、大阪市
  岸田政権はこの間、原発政策を大転換させ、福島第一原発の事故がなかったかのように原発依存社会への回帰を強めてきた。今年の通常国会では脱炭素やエネルギーの安定供給を口実に、実質的には原発推進の「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法案」なる束ね法案を成立させて原発の60年超え運転などを可能にし、先のCOP28では2050年までに原子力発電容量を3倍にする宣言にも賛成した。こうした岸田政権の原発推進政策に対し、「老朽原発うごかすな!実行委員会」は12月3日、「とめよう!原発依存社会への暴走」を掲げた集会を大阪市西区のうつぼ公園で開き、全国各地から1600人が結集して脱原発を強くアピールした。
 
 オープニングライブから始まった集会では、まず主催者を代表して中嶌哲演さん(原子力発電に反対する福井県民会議)があいさつに立ち、「共に手を携え、原発依存社会からの脱却を目指そう」と訴えた。
 つづいて特別アピールとして原子力市民委員会座長の大島堅一さん(龍谷大学教授)が「原子力回帰は許されない」と題して発言。岸田政権の原発回帰を厳しく批判し、岸田政権が原発拡大の理由としてあげる、①電力需要のひっ迫②温暖化対策③原発は安いという3点について、具体的な事実に基づく論証ですべてウソだと断罪した。
 その後、青森、新潟、首都圏、福井、愛知・岐阜、四国、上関、川内と全国の反・脱原発の市民団体から活動報告やアピールが行われた。
 そして、集会のアピール・アクションとして、「とめよう!原発依存への暴走」と書かれたポテッカーを参加者が一斉に掲げ、脱原発の意志を強く示した。
 参加政党の紹介として、壇上に上がった社民党、新社会党(山下けいき近畿ブロック議長)、共産党、緑の党、立憲民主党(紹介順)の代表が紹介された(れいわ新選組はメッセージ参加)。
 集会ではさらにアピールが続き、関西の5つの市民団体と、フォーラム平和・人権・環境、全労連近畿ブロック、おおさかユニオンネットワークの3つの労働組合・団体から連帯の発言が行われた。
 最後に「老朽原発うごかすな!実行委員会」の木原壯林さんが「集会宣言」を読み上げて提案し、採択された。
 集会後、参加者は3つの梯団に分かれてデモに出発。御堂筋を通る難波までのコースを「使用済み核燃料の行き場はないぞ!」「老朽原発うごかすな!」「放射能汚染水を流すな!」などのコールあげながら行進した。