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第25回追悼・連帯・抗議の集い 1.17神戸
借り上げ復興住宅 強制退去せまる裁判やめろ

2020/01/17
 1月17日、神戸市役所1号館前では市民らの手による「第25回1・17追悼・連帯・抗議の集い」が開かれた。被災者の立場と視点から震災復興、とくに生活再建の状況などを検証し、課題を考え合ってきた集いでは、今年も賛同団体・賛同者からのアピールや趙博さんの歌の演奏などが続いた。
 発言では小林るみ子神戸市議らが、行政による借り上げ復興住宅からの強制退去問題を取り上げ、神戸市や西宮市が提訴までして居住者に退去を迫っている行政の姿勢を強く批判した。
 また、小林市議は震災アスベスト被害への対策も重要な課題だと提起した。10数年〜50年という長い潜伏期間を経て中皮腫や肺がんなどの病気を発症するアスベストだけに、今後、被害の拡大が懸念されるからだ。
 集いの最後は、実行委員会を代表してあわはら富夫神戸市議が、生活再建の公的援助法の制定を求めて被災者らが何度も上京するなどして行動し、3年かかって被災者生活再建支援法の実現に結びつけた当時の活動も振り返ってあいさつ。この集いを続けることが自治体の責任をも問い続けていくことになると訴えた。
写真:震災後の公的援助法制定に向けた被災者の取り組みを語るあわはら富夫神戸市議=1月17日、神戸市役所前