【写真説明】11月2日には灘区の六甲医療生協・灘診療所前で署名行動を行った＝神戸市灘区
 
　10月6日に結成された「史上最悪の介護保険改定に反対する兵庫の会」（以下、「兵庫の会」）は、県内各地で街頭宣伝活動と改悪反対の署名活動に取り組んでいる。複雑な仕組みの介護保険制度で、来年度からの大改悪を知らない高齢者や市民は多いが、ていねいに説明すると予想以上に署名協力への確かな手応えがある。
　10月18日には三宮のマルイ前で署名行動。「兵庫の会」の山粼貢会長は、「神戸市の介護保険料は20年間で2倍の年額7万6千円に引き上げられている。さらに来年度からは利用者2割負担の対象者を増やす議論がされている。介護離職の現役労働者が10万人を超えていて、介護保険改悪は高齢者だけではなく働く者の問題でもある」と署名協力を市民に呼びかけた。
　熟年者ユニオンやろっこう医療生協など7団体で結成された「兵庫の会」では、介護保険改悪に対し、保険料の引き上げや利用者2割負担の対象拡大に反対するなど3項目を要請事項とした厚生労働大臣あての署名の取り組みを確認。この請願署名の取り組みを来年1月15日までを期限とし、今後、県内の街頭や駅頭で多くの市民に署名協力を呼びかけていく。