トピックス

4年ぶりの対面形式で尼崎で開催
新社会党が全国青年交流会

2023/10/28
【写真説明】分散会では切実な問題を出し合い「私たちの政策」づくりに挑戦した=10月28日、尼崎市
 
 新社会党青年学生委員会の第19回全国交流会が10月28、29日の2日間、尼崎市内で行われ、全国から約30人が参加した。コロナ禍を経て4年ぶりの対面開催となった。
 青年学生委員会は数年後には否応なく党の行く末(選挙闘争や組織づくり)の中心を担うことになるという問題意識から、交流会のテーマは「つながり作り」と設定された。
 1日目は、今春の統一自治体選挙を候補者としてたたかった若手7人が選挙報告(うち2人は書面報告)。「看板」となる政党名や組織票などの支えがない中で、地域で党の存在を知ってもらうためにそれぞれが普段から力を入れている活動や訴えの工夫に加え、勝敗の分析や近況も報告された。
 分散会では「私たちの政策」づくりに挑戦した。低賃金・物価高・長時間労働に苦しむ自分や周囲の切実な問題を出し合い、いま本当に必要な政策として、「消費税減税」、「家賃補助制度」、「奨学金返済減免」、「教育・社会保障サービスの無償化」、「すべての非正規を正規に」、「6時間労働制の実現」などが提案された。
 2日目は、弁護士の弘川欣絵(よしえ)さんから「改定入管法問題」についての講演を受けた。在留資格を持たない外国籍の人たちの置かれる状況から、「改定入管法」が彼・彼女らに差別的、非人道的な扱いを強いていることを学んだ。
 質疑応答では、「職場の会計年度任用職員が入管法に触れそうな状況にあり、同僚として彼を助けたいが何ができるか」、「仮放免中の配偶者を持つ方から生活相談を受けている」などの実際の報告もあり、身近な問題であることを知る機会となった。
(彩)