新社会兵庫ナウ

水脈(2023年11月22日号)

2023/11/22
 18年ぶりの「アレ」に加え、38年ぶりの「アレのアレ」まで達成して評価と人気をさらに高め、いまや「絶好調」なのが阪神タイガースの岡田監督だ。これとは対照的に、このところの「超不人気」で「超低支持率」にのたうち回るのが岸田首相である▼支持率回復をねらって内閣改造をしたのが2か月前。改造に伴う副大臣・政務官人事ではあわせて54人のうち女性の起用は1人もなく、国際的にも大きな驚きと批判の対象となった。が、その批判にはいつものように「適材適所」と居直った▼しかし、この「適材適所」からまたもや辞任ドミノだ。この3週間で3人が不祥事で辞任に。しかもその職責と辞任の原因となった事柄の関連が何とも皮肉だ。1人目の文部科学政務官が不倫報道で、次に法務副大臣が選挙違反の奨励で、そして直近は財務副大臣が税金滞納で、とは話が出来過ぎていないか。「適材適所」とは実はこんなブラックジョークだったのか▼これも岸田内閣へのさらなるダメージとなろう。報道各社の世論調査の内閣支持率はいずれも過去最低。もはやレームダック状態と言えようか。これほどまでに国民の信頼を失ってしまっている内閣には一刻も早い退陣を願いたいものである。