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ひょうご描き歩き145
加古川中流 (加東市)
2023/11/22
播磨灘に注ぐ川は東から加古川、市川、夢前川、揖保川、千種川の5つがあり「播磨五川」と総称される。なかで最大なのが流路延長96㎞と県下最大の一級河川・加古川で、その流域は加古川、高砂、小野、三木、加東、西脇など11市3町にわたる。
高砂市と加古川市に分ける河口付近の干潟にはヨシ群落が広がり野鳥が生息する貴重な繁殖環境をなしている。河口付近の流れは緩やかに蛇行し、鉄道や道路などの多くの渡河橋が架かり、両岸は河川敷でグランドやコートが占めていて川の流れは川幅の半分もない。加古川大堰の上流あたりからやっと川らしくなる。更に遡って中流域に達すると、河床が露出した急流が現れる。今回のスケッチした中流域は露岩地で急流が渦巻く景勝地・闘龍灘の手前あたり。昔、加古川は舟運が盛んで、姫路藩による河川改修で発展し、沿岸各流域からの農作物や、織物、刃物など工芸品等の物資が河口部の高砂に集められて栄えたが、この闘龍灘あたりでは流れが激しすぎて、途中で荷物の積み下ろしを余儀なくされた。さらに上流の西脇市に入ると津万滝の急流もある。加古川の源流は、丹波市の北西の粟鹿山(標高962m)付近に発する一ノ瀬川。最上流部には谷中分水界が4箇所あり、石生の「水分れ」は95mと日本一低い処にある。
(嶋谷)
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高砂市と加古川市に分ける河口付近の干潟にはヨシ群落が広がり野鳥が生息する貴重な繁殖環境をなしている。河口付近の流れは緩やかに蛇行し、鉄道や道路などの多くの渡河橋が架かり、両岸は河川敷でグランドやコートが占めていて川の流れは川幅の半分もない。加古川大堰の上流あたりからやっと川らしくなる。更に遡って中流域に達すると、河床が露出した急流が現れる。今回のスケッチした中流域は露岩地で急流が渦巻く景勝地・闘龍灘の手前あたり。昔、加古川は舟運が盛んで、姫路藩による河川改修で発展し、沿岸各流域からの農作物や、織物、刃物など工芸品等の物資が河口部の高砂に集められて栄えたが、この闘龍灘あたりでは流れが激しすぎて、途中で荷物の積み下ろしを余儀なくされた。さらに上流の西脇市に入ると津万滝の急流もある。加古川の源流は、丹波市の北西の粟鹿山(標高962m)付近に発する一ノ瀬川。最上流部には谷中分水界が4箇所あり、石生の「水分れ」は95mと日本一低い処にある。