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神戸で緊急学習会
関電は瀬戸内に核のゴミを持ち込むな
山口・上関町の「中間貯蔵施設」計画めぐり

2023/10/08
【写真説明】学習会では山口県現地とオンラインで結び現地からの報告も受けた=10月8日、神戸市・中央区文化センター
 
 中国電力が8月2日に原発から出る使用済み核燃料を一時保管する「中間貯蔵施設」の建設に向けた調査を関西電力と共同で上関町で行う意向を明らかにしてからわずか半月後の18日、西哲夫上関町長は調査受け入れの考えを表明、中国電力にその旨を回答した。
 こうした事態のなかで急きょ立ち上げられた「上関に原子力施設はいらない兵庫の会」が10月8日、「上関町の『中間貯蔵施設』計画を考える」集会を神戸市内で開いた。
 冒頭、会の世話人の小野純一さんがあいさつ。「今回の上関のことを新聞で知り、急きょ5つの脱原発市民グループに声をかけ会を立ち上げることにした。怒りを覚えるのは、裏に関西電力の動きがあること。自分が出したゴミを山口県に持っていくのは、自分の家のゴミを他人の庭に捨てるようなもの。この貯蔵施設ができると関電の老朽原発の存続にもつながる。許すわけにはいかない。まずは中間貯蔵施設について学習し、これからどう運動を広げていくかをみんなで考えたい」と学習会の趣旨を訴えた。
 続いて、末田一秀さん(はんげんぱつ新聞編集員)が講演。中間貯蔵施設のしくみ、関電の使用済み核燃料をめぐる事情、核燃料サイクルの問題、今後の輸送ルートや陸揚げ港の問題などを詳しく解説し、この中間貯蔵施設は永久貯蔵施設になる恐れがあると指摘した。
 集会は現地とオンラインで結び、現地からは周辺自治体での批判的な反応なども報告された。