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ストライキ権の再構築を
仲間の報告と講演に勇気をもらう
2023兵庫たたかう仲間の集会
2023/09/30
【写真説明】約120人が集まった会場は闘う姿勢を持った労働者の熱気に包まれた=9月30日、神戸市中央区
(下)講演する東海林智さん
「2023兵庫たたかう仲間の集会」が、いつもの春闘期とは時期がずれた9月30日、神戸市・中央文化センターで開かれ、約120人が参加した。「物価高騰・大増税・低賃金・悪くなる働き方に我々はどう闘うのか!」をテーマに掲げた集会だ。
冒頭、主催者を代表して藤岡哲彦・集会実行委員長(全港湾神戸支部副委員長)が集会基調の提起を兼ねてあいさつ。「国内でもABCマートではパートへの賃下げ提案に対しパート1人がストに突入、賃下げ提案撤回と約5千人の6%賃上げを実現させた。スシローでは学生アルバイト3人とパート1人が全パート・アルバイトの10%賃上げを求めてストに入り、着替え時間を労働時間に入れさせた。そごう・西武百貨店でのスト決行は世間の注目を集めた。兵庫でも県立総合体育館の清掃業務の労働者が組合を結成、スト通告を行い8%の賃上げを実現した。労働組合は闘えなくなったと言われるが、労働組合は必要であり、求められている。ストライキ権を生かし団結して闘うことで人らしく生きるために私たちも立ち上がろう」と力強く呼びかけた。
その後、3つの職場から闘いの報告があった。
全港湾神戸支部車両部会は、人手不足、長時間労働、低賃金などの改善のための、他社の運転手にも呼びかけた運転手交流学習会の取り組みを寸劇風で報告。自治労臨職評のいたみ指導員労組は、単組結成や定年延長実現など闘いの歴史と共に、今年、理不尽な解雇通告を撤回させた取り組みを報告。郵政産業労働者ユニオン灘支部は、労契法20条をめぐる集団訴訟の結果、灘局の「タスキ裁判」、大阪東局でのパワハラをきっかけにした分会結成などを報告した。
連帯ユニオン関生支部の特別報告もあった。
東海林智さんが記念講演
その後、東海林智(とうかいりん・さとし)さん(毎日新聞記者)が「ストなき時代に人らしく生きるための労働運動」と題して記念講演。東海林さんは長年、労働者に寄り添って労働問題や貧困問題などを取材してきた毎日新聞社会部の記者だ。
講演はストライキの話から始まった。「自分が記者の間にストが再評価される日が来るとは思っていなかった。しかし、最近の動きはストなき時代ではなくなってきているのかもしれない。流れが変わりつつあるようだ」として、大手デパートとしては61年ぶりのストとなったそごう・西武労組のストライキに至る経過や事情、さらにはストの反応を自分の関わりも含めて詳しく伝えた。「ストとは最も縁遠い世界の労組」と自認していた百貨店労組が、交渉だけでは全く無力なことからストを決断したのだ。そして、そのストは社会にも好意的に受け止められた。
「ストは迷惑なものではなく、まともな交渉をしようと思えば、団体交渉を機能させようと思えば、スト権行使が正当な手段だということが広がってきたのかなと思う」とし、「ストをしないと交渉ができなくなっている。それが、今の労働運動のリアルだ」とも述べた。
そして、いまいろいろなところで起きている非正規労働者のストの状況も紹介し、「ストライキ戦術を再評価し、どう春闘を闘うかを考えよう」と訴えた。
最後には、公務職場の非正規労働者の実態、最賃や雇用保険からも除外された会計年度任用職員の過酷な実態にもふれ、「人らしく生きるための労働運動を」と励ました。
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(下)講演する東海林智さん
「2023兵庫たたかう仲間の集会」が、いつもの春闘期とは時期がずれた9月30日、神戸市・中央文化センターで開かれ、約120人が参加した。「物価高騰・大増税・低賃金・悪くなる働き方に我々はどう闘うのか!」をテーマに掲げた集会だ。
冒頭、主催者を代表して藤岡哲彦・集会実行委員長(全港湾神戸支部副委員長)が集会基調の提起を兼ねてあいさつ。「国内でもABCマートではパートへの賃下げ提案に対しパート1人がストに突入、賃下げ提案撤回と約5千人の6%賃上げを実現させた。スシローでは学生アルバイト3人とパート1人が全パート・アルバイトの10%賃上げを求めてストに入り、着替え時間を労働時間に入れさせた。そごう・西武百貨店でのスト決行は世間の注目を集めた。兵庫でも県立総合体育館の清掃業務の労働者が組合を結成、スト通告を行い8%の賃上げを実現した。労働組合は闘えなくなったと言われるが、労働組合は必要であり、求められている。ストライキ権を生かし団結して闘うことで人らしく生きるために私たちも立ち上がろう」と力強く呼びかけた。
その後、3つの職場から闘いの報告があった。
全港湾神戸支部車両部会は、人手不足、長時間労働、低賃金などの改善のための、他社の運転手にも呼びかけた運転手交流学習会の取り組みを寸劇風で報告。自治労臨職評のいたみ指導員労組は、単組結成や定年延長実現など闘いの歴史と共に、今年、理不尽な解雇通告を撤回させた取り組みを報告。郵政産業労働者ユニオン灘支部は、労契法20条をめぐる集団訴訟の結果、灘局の「タスキ裁判」、大阪東局でのパワハラをきっかけにした分会結成などを報告した。
連帯ユニオン関生支部の特別報告もあった。
東海林智さんが記念講演
その後、東海林智(とうかいりん・さとし)さん(毎日新聞記者)が「ストなき時代に人らしく生きるための労働運動」と題して記念講演。東海林さんは長年、労働者に寄り添って労働問題や貧困問題などを取材してきた毎日新聞社会部の記者だ。
講演はストライキの話から始まった。「自分が記者の間にストが再評価される日が来るとは思っていなかった。しかし、最近の動きはストなき時代ではなくなってきているのかもしれない。流れが変わりつつあるようだ」として、大手デパートとしては61年ぶりのストとなったそごう・西武労組のストライキに至る経過や事情、さらにはストの反応を自分の関わりも含めて詳しく伝えた。「ストとは最も縁遠い世界の労組」と自認していた百貨店労組が、交渉だけでは全く無力なことからストを決断したのだ。そして、そのストは社会にも好意的に受け止められた。
「ストは迷惑なものではなく、まともな交渉をしようと思えば、団体交渉を機能させようと思えば、スト権行使が正当な手段だということが広がってきたのかなと思う」とし、「ストをしないと交渉ができなくなっている。それが、今の労働運動のリアルだ」とも述べた。
そして、いまいろいろなところで起きている非正規労働者のストの状況も紹介し、「ストライキ戦術を再評価し、どう春闘を闘うかを考えよう」と訴えた。
最後には、公務職場の非正規労働者の実態、最賃や雇用保険からも除外された会計年度任用職員の過酷な実態にもふれ、「人らしく生きるための労働運動を」と励ました。