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「新型コロナウイルス問題と安倍政治」
高作正博氏講師に緊急学習会

2020/04/14
 感染がさらに広がる新型コロナウイルス問題への安倍政権の対応を検証しようと、憲法を生かす会・ひょうごネットは3月24日、高作正博さん(関西大学法学部教授)を講師に招き、「新型コロナウイルス問題と安倍政治」とのテーマで緊急学習会を神戸市内で開いた。
 高作さんは講演のなかで、安倍政権による「危機管理」の問題点の1つとして、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の構成員の偏りにふれ、対策予算の決定主体と執行主体がほぼ同じという問題点などを指摘。さらに人々の不安・恐怖に対する政権の過度な情報管理の危険性についても述べ、安倍首相による情報提供・説明の不足は人々の憶測・不安・恐怖を生じさせるとも指摘。  また、危機のリーダーシップについても言及し、それに必要な要素は、利己主義ではなく利他主義であり、率先して行動する力、謙虚さ、他者への尊敬、他者からの信頼、難局に対処する決断力・行動力・危機管理・危機対処能力などであり、こうした観点からも、ルールに従わず、身勝手な法解釈を続ける安倍首相に他者からの信頼は集まるだろうかと疑問を呈した。
 さらに安倍政権による法的対応の問題点についても、新型インフルエンザ等特措法「改正」による緊急事態宣言の危険性を解説し、改憲の「実験台」にもなりかねないと懸念した。
 
(写真上)予定されていた「『5・3兵庫憲法集会』プレ集会」が中止になったことを受けて憲法を生かす会・ひょうごネットが学習会を開催=3月24日、県私学会館(写真下)講演する高作正博さん