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おんなの目(2020年4月14日号)
2020/04/14
今までの日常を見直す機に
「サバイバルファミリー」という映画をご存知でしょうか。ごく平均的なある家族の日常が、ある日を境に一変します。ある朝、何の前ぶれもなしに全ての電気が止まるのです。
セットした目覚ましが鳴らず寝坊した父親のブーイングから始まり、電車も車も動かないなか(車はガソリンで動くと思ったらエンジンをスタートさせるのに電気が必要だそうです)、会社に辿り着いてもパソコンも照明も使えず早々に退社。自転車で普通に登校した娘は「先生が来られないので自習です」の指示に「イエーイ‼」と歓声を上げていましたが、数日すると「お風呂入りたい。頭痒くて死にそう」と家族に当たりちらす。電気の消滅は情報の消滅も意味していましたが、実は全世界で同時に起きていたのでした。
人々はやがて都会を捨てざるを得なくなり、食べ物を求めて田舎を目指します。その道中がタイトルの“サバイバル“なのですが、本当に大変な目に遭いつつも何とか田舎に落ち着き、息子は漁師に弟子入り、娘も機織りなどを学びだします。
今回の新型コロナウイルスの大騒ぎ、私はこの映画と通じるものを感じました。
ある日突然のように始まり、全世界に広がってどれほど嫌でも受け入れざるを得ないという点です。今年のお正月に、2か月後に全国の小中学校が休校になるなんて予想した人がいたでしょうか。私は株をやっていませんが、手痛い打撃を受けている人も多いでしょう。たった1種類の新型のウイルスの出現は多岐にわたる影響を引き起こし、3月下旬の現時点で収束の兆しは見えていません。
先ほどの映画では3年後に、突然また世界中に電気が戻ります。主人公の家族も田舎暮らしを終え、自宅である都会のマンションに戻り、会社に学校に戻るのですが、3年前は家族と言ってもバラバラで会話もほとんどなく、それぞれが自分の便利・快適を追い求める、ある意味とっても平均的な家族だったのが、3年間の経験のおかげで便利・快適よりも人間らしさを大切にするように変わっています。家族の会話と手作りが増え、物を大切にしてゴミが減り、当たり前のことに感謝できるようになっています。
本当は心がけ1つでできる簡単な変化だと思うのですが、それを起こすには“全電源喪失”という過酷な体験が必要だったということに考えさせられた映画でした。
そして今、現実に起こっている新型コロナウイルス感染。1日も早く収束して日常を取り戻したいと願うのはもちろんですが、子どもと一緒に過ごす時間が増えたことで今までの忙しすぎる日常を見直す何かの気づきになればと願っています。
(あけびの会/Y・T)
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「サバイバルファミリー」という映画をご存知でしょうか。ごく平均的なある家族の日常が、ある日を境に一変します。ある朝、何の前ぶれもなしに全ての電気が止まるのです。
セットした目覚ましが鳴らず寝坊した父親のブーイングから始まり、電車も車も動かないなか(車はガソリンで動くと思ったらエンジンをスタートさせるのに電気が必要だそうです)、会社に辿り着いてもパソコンも照明も使えず早々に退社。自転車で普通に登校した娘は「先生が来られないので自習です」の指示に「イエーイ‼」と歓声を上げていましたが、数日すると「お風呂入りたい。頭痒くて死にそう」と家族に当たりちらす。電気の消滅は情報の消滅も意味していましたが、実は全世界で同時に起きていたのでした。
人々はやがて都会を捨てざるを得なくなり、食べ物を求めて田舎を目指します。その道中がタイトルの“サバイバル“なのですが、本当に大変な目に遭いつつも何とか田舎に落ち着き、息子は漁師に弟子入り、娘も機織りなどを学びだします。
今回の新型コロナウイルスの大騒ぎ、私はこの映画と通じるものを感じました。
ある日突然のように始まり、全世界に広がってどれほど嫌でも受け入れざるを得ないという点です。今年のお正月に、2か月後に全国の小中学校が休校になるなんて予想した人がいたでしょうか。私は株をやっていませんが、手痛い打撃を受けている人も多いでしょう。たった1種類の新型のウイルスの出現は多岐にわたる影響を引き起こし、3月下旬の現時点で収束の兆しは見えていません。
先ほどの映画では3年後に、突然また世界中に電気が戻ります。主人公の家族も田舎暮らしを終え、自宅である都会のマンションに戻り、会社に学校に戻るのですが、3年前は家族と言ってもバラバラで会話もほとんどなく、それぞれが自分の便利・快適を追い求める、ある意味とっても平均的な家族だったのが、3年間の経験のおかげで便利・快適よりも人間らしさを大切にするように変わっています。家族の会話と手作りが増え、物を大切にしてゴミが減り、当たり前のことに感謝できるようになっています。
本当は心がけ1つでできる簡単な変化だと思うのですが、それを起こすには“全電源喪失”という過酷な体験が必要だったということに考えさせられた映画でした。
そして今、現実に起こっている新型コロナウイルス感染。1日も早く収束して日常を取り戻したいと願うのはもちろんですが、子どもと一緒に過ごす時間が増えたことで今までの忙しすぎる日常を見直す何かの気づきになればと願っています。