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ひょうごミュージアム
ひょうご描き歩き(2023年1月18日号) 諏訪山公園(神戸市中央区)
2023/01/18
山歩きのグループで六甲山系のいろんな山をいろんなルートで楽しんでいるが、六甲山歩きの魅力は神戸市街地と大阪湾が見張らせるスポットが随所にあることで、眼下に広がる神戸の街並みを眺めると一気に疲れが吹き飛び、爽快な気分になる。
摩耶山の掬星台からの眺めが随一だろうが、市街のすぐ傍の小高い丘の上にある諏訪山公園からの眺めも佳い。眼下に神戸の街並みが広がり、海の向こうに大阪の街がかすむ。
この諏訪山の中腹に金星台がある。明治7年、金星が太陽面を通過するという105年ぶりの天体ショーが観られることで科学先進国の天文学者たちがその観測のために日本にもやってきて横浜、長崎、神戸で観測した。フランス隊がここで観測したことで金星台と呼ばれるようになった。
また、この公園の一角には敗戦直後まで「諏訪山動物園」があったそうだ。昭和初期に開園し、約20年間市民に親しまれたが閉園となり、飼われていた動物たちは開園したばかりの王子動物園にトラックで引き取られていったが、象の諏訪子と摩耶子は大きすぎて乗れないため晴れ着姿で歩いて行ったという。今、この王子動物園のある王子公園が再整備計画の名の下で切り売りされようとしている。(嶋谷)
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摩耶山の掬星台からの眺めが随一だろうが、市街のすぐ傍の小高い丘の上にある諏訪山公園からの眺めも佳い。眼下に神戸の街並みが広がり、海の向こうに大阪の街がかすむ。
この諏訪山の中腹に金星台がある。明治7年、金星が太陽面を通過するという105年ぶりの天体ショーが観られることで科学先進国の天文学者たちがその観測のために日本にもやってきて横浜、長崎、神戸で観測した。フランス隊がここで観測したことで金星台と呼ばれるようになった。
また、この公園の一角には敗戦直後まで「諏訪山動物園」があったそうだ。昭和初期に開園し、約20年間市民に親しまれたが閉園となり、飼われていた動物たちは開園したばかりの王子動物園にトラックで引き取られていったが、象の諏訪子と摩耶子は大きすぎて乗れないため晴れ着姿で歩いて行ったという。今、この王子動物園のある王子公園が再整備計画の名の下で切り売りされようとしている。(嶋谷)